暁降
あかときくだち:
夜が更けいって、明け方近くになること。

2002年05月18日(土) 香橙の花(九年母の花)

■君を知るために僕は生きていく。■


□■□■□

夢を見て泣くなんて。

それは遠い彼方の夢だった。
激しく、切なく、悲しく、懐かしくも嬉しい思いの果ての夢だった。

どうして忘れていたんだろう。
記憶という概念の海のなかで、それは漠然としてでも脳内に留め置かれていたと云うのに。
どうして思い出したんだろう。
何か切っ掛けのようなことでもあっただろうか。
遇ったとしたら何がその記憶の蓋を外すことになったんだろう。

夢に繋がるその出来事は……?


僕の中にあるその記憶は、僕が必ず体験したである、幼児期の記憶なはずなのに。
フロイトだっただろうか。
夢はその人物が体験したかまたは、記憶した映像であり何らかの要素が出てくると言ったのは。
それなのに。
想いは遠くて手が届かない。

取り戻したい。
この手に。


夢の中の僕はまだ本当に幼かった。
その場所はどこだか判別は付かないけれど、南方に原生するような植物が生い茂る場所で
色とりどりの花が、甘くむせかえるような匂いを放って咲き誇っていた。
僕はその中を、花や緑を真上に観ながら歩き廻っているのだ。

僕の遙か上空を色鮮やかな鳥が、悠然と羽ばたいて渡っていくのを見ていたり、葉音のざわめくその向こうには、姿を見せることのない動物たちの密やかな息づかいを感じていたりする。
そして僕は幼心にそれらは決して現れないと知っていながらも、息を潜めて待っているのだった。
そうしてまた、待つのに疲れるとその緑の中をとりとめもなく歩き続ける。

夢はその繰り返し。
時に、水音や、鳥の鳴き声が響くくらいで。
何があるわけでもなく、時間は永遠と日中でしかない。
日が暮れることも、朝を迎えることもない夢。


でも、僕にはそこはとても懐かしく、悲しく、切なく、そしてうれしい気持ちが甦る。

行った記憶がない場所。
写真もビデオも何も、記録としては残ってない場所。
けれどそれはあまりにもリアル過ぎていて。
だからこそこの夢を、ただ映像の再生とは思いたくなくて。
幼い僕がそんな映像を見ていたのかと、遠くの出来事で確かめることは出来なくて。
両親に訊いても、連れて行った覚えはないと、言われてしまった結果がでた。


五感という感覚がこの夢を現実にしている。
むせかえる花の匂い。
深い草いきれ。
水のまろやかな匂い。
味こそは感じることは出来ないが、それでも手触り、暑いまとわり付くような風。
熱に浮かされたように歩き続けれては感じる足裏の疲れ。

だからこそ、探りたい。
僕自身を。

僕が僕であるために。
そして僕を知るために。

僕と認識している人間を、不確かで曖昧な記憶とこのリアルな夢に対する思いを確定するために。


僕は旅する。


□■□■□


●バイト先の人たちと飲み会。
……いやね、別にいいんだけれどもさ(笑)
また行ってみたいな、とは思うし。
開始時間がバイトの関係(ファミレスだしね)で23時30分からでも。
オールで飲んだ後に午前4時までカラオケしてても。
楽しいしね!結局(笑)
だからって、カラオケでのあのハイテンションにはごめん、付いていけなかった、あたしは……。
それから。
煙草がすごくてさ……。
あたしはまるっきり吸わない人間なんで、臭いもだけれど煙が目にしみて辛かったッス。
体中に臭い染みついて、家着いたとたんに速攻で風呂入って、洋服類洗濯しましたわ(苦笑)

●まだまだだけれど。
それなりに、何とかバイトもこなしてる。
時間数が短いんで(あんまり入ってないし)お金貯まんないんだけれどねぇ(笑)

●今日の日記もなんだかね(笑)





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