4〜6月期のドラマをようやく全部見終わったので、感想など。
……てかその前に、実は今回、始まった頃にいつも書いてるレビューを書きそびれたんですよね(--; 春のドラマが始まった時期ってなんでか結構バタバタしてて、初回を見るのがことごとく遅かったんです。今期のドラマももうほとんど始まってるので、今回は早めに書くつもりです(^^;
さてさて、では最初の時点での『見る・見ない』を書きそびれたので、結果としての『見た・見なかった』を書いてみます。まずは残念ながら見なかった編
『婚カツ!』 途中で挫折しました。最初の3回ぐらいだったかな〜、ちゃんと見たのは。
なんていうか、新鮮味がなかったってのが一番大きな理由ですかね。展開もなんとなく読めちゃったし、正直言うとキャスティングもそこまで心惹かれてなかったしなぁ。実はもともとそんなに興味はなくて、唯一『見よう!』と思った理由であったKAT-TUNの上田くんもなんかあんまり目立ってなくて、それであっという間に興味が失せちゃいました。後半は目立ってたのかな?上田くん。
『ハンチョウ』 佐々木蔵之介さんが結構好きなので見てみましたが、毎回録画して見るほどにはハマりませんでした。残念。
『アタシんちの男子』 一応初回を見て、そこで挫折(苦笑)てか正確には初回の途中で挫折。なんとなくおもしろそうだな〜と思ってたんだけど、よく見たら特に好きな俳優さんも出てないし、最後にはみんな仲良くなって大団円って終わり方をするのかなと思ったら、もうどうでもよくなっちゃった。
『白い春』 見るヒマがないながらも、ずっと録画はしてたんです。でも『BOSS』とかがおもしろくて優先して見てる間にどんどん見れないまま溜まっていっちゃって、結局7回分ぐらい溜まったところで諦めました。時間があったら見たかもなぁ。
『臨場』 テーマ的には好きなジャンルなのですが、これも時間がなくて諦めたパターン。なかなかリアルタイムでは見れないし、録画しておいてもそれを見るヒマがないんだよね。
『ザ・クイズショウ』 これまた運が悪いドラマでした。土曜日って旦那が飲みに行ってて私は実家に行くって事が時々あって、そうなると実家では見れたりするんですよね。つまり、録画したまま見れない回が溜まっちゃって、見れないまま所々をリアルタイムで見ちゃったんですよ。そうなるともう 「今回を見てなんとなくわかったから、見てない分はもういいか」 ってなっちゃうの。そしてなんと、結局全体では半分も見てないまま、最終回を見ちゃったんです。それも中途半端に。
でも、一部で不評だったらしい“変なテンションの桜井君”は平気だったんですが、どうやら私は俳優としての横山裕が苦手なようです。そういや『有閑倶楽部』の時も、この人の清四郎がどうにも受け付けなかったっけ。(まぁあれはあれで、主役だったらしい赤西君の魅勒がダメダメだったんで横山君があまり気にならなかったってのはあるけど)
最初から見る気がなかったのは『スマイル』。人種差別とかこれも裁判員制度とかなかなか思いテーマの作品だったようですが……最近気付いたのですが、どうやら私、新垣結衣ちゃんが苦手なようです。彼女の作品を1つも見た事がないわ。CMはすごくかわいいと思うんですけどねぇ。
『ぼくの妹』も初回だけでも見てみようかなと一応録画はしましたが、結局見ませんでした。『ゴッドハンド輝』は確か最初の1〜2回だけ見たんですが、主人公の 「新人だからとかいう以前に、あんたそれ社会人としてどうよ?」 な行動が気になって気になって、見る気がなくなっちゃいました。平岡祐太くんは好きなんだけどなぁ。あれってすっごく早く終わりませんでした?打ち切り?
で、次は見た編。
『アイシテル〜海容〜』 これはハマりました。テーマが重くて最初はどうしようかと思ってたのですが、子供がまだ3歳とはいえ同じ『母親』として、他人事ではないなと思うと気になって気になって。
回が進むにつれて、被害者の親である板屋由夏さんの演技が良くて引き付けられました。ただの優しさで許すのではなく、同じ親として加害者の母親(稲森いずみ)の心情を思うと憎み続ける事ができない…という気持ちの変化が、すごく伝わってきた気がします。
最終回付近で被害者の父である佐野史郎さんが 「記録を読めば読むほど、相手(加害者)もその家族もうちと同じような普通の家族であることがわかってしまって、そうなるとこの憎しみをどこにぶつければいいのかわからない。でも向こうの親の気持ちを考えて同情するなんてできない」 という内容の事を言った時に、あぁこれは父親と母親の違いなのかもしれないなと感じました。自分が実際に子供を殺された時に加害者の母親の心情を思いやれる余裕があるかどうかは判らないけど、父親よりは母親の方が、相手の母親の気持ちが判るんじゃないかなって。
その母親が加害者少年に宛てた手紙で 『1人で困っていた息子に声をかけてくれて、一緒にキャッチボールまでして遊んでくれてありがとう』 と聖母のような優しさで呼びかけ、でも最後には 『息子の分まで生きて、良いパートナーを見つけて幸せになってください。あなたがいつか結婚して子供を持った時、自分がした事の本当の重さに気付くと思います』 と将来長きに渡って罪の重さを実感させるような、残酷な言葉を突きつける。その揺れが、すごくリアルだったと思います。
加害者少年が自立支援施設に入って、退所後の事まで描いてあったのが良かったと思いました。小学校5年生から中学1年って体格とかもすごく変わる時期だから、その辺ちょっと無理があったのは残念だけどまぁ仕方ないかと(苦笑)施設を退所して両親の元に帰れたけど『自分が殺してしまったあの子はもう親と過ごしたりおいしいものを食べたりできないのに、自分だけが許されて自由になって幸せになっていいんだろうか』と苦しんだり、携帯サイトで退所の事実や復学した小学校名が晒されるという現代ならではの怖さがあったり。
最後に加害者少年の両親に第二子が産まれ、母親の産みの苦しみを目の当たりにし、自分も、そして自分が殺してしまった少年もそうやって産まれてきたのだという事を思い知り、小さな弟の手の温もりに号泣した加害者少年。きっと、この時に本当に心から悔いて更正の道を歩き始めたのではないかと思いました。もちろんそれまでも反省はしてたんだろうけど、この時が本当の第一歩だったんじゃないかな。
『夜光の階段』 素朴な疑問なんですが、あんなに次々に人を殺しててまったく証拠を残してないなんて可能なんですかね?いやまぁ実際には殺しに行く途中で目撃されたりしてるわけですが、状況証拠はいっぱいあっても物証は全くといっていいほど出てこなかったじゃないですか。そんな事可能なの?
主役のフジッキーの演技力が微妙だと私の周囲ではもっぱら評判でしたが(苦笑)共演者に助けられたかな、と。小林稔侍さんを始め、木村佳乃に夏川結衣、室井滋、余貴美子さんといい役者さんがそろってたと思います。でもラストは正直ビミョーだったな〜。証人として出廷したはずの裁判で、子供の頃に自分を捨てて出て行ってやっと再会できたお母さんを引き合いに出されて説得されて罪を認めちゃう、って……なんていうか、ベタ過ぎる展開にちょっと興醒めしちゃいました。
だってさ〜、一昔前の刑事ドラマで立てこもる犯人に 「おふくろさんが泣いてるぞ!」 みたいなノリじゃないですか。まぁそうやって母親の話を出されて落ちたって事で、道夫(フジッキー)にとって自分を捨てて行った母親の存在がそれだけ大きかったんだって事を表現したかったんだろうけど、あんな簡単にお涙頂戴みたいな流れで自白なんてしてほしくなかった。もっと悪人に徹してほしかったな。
確かに男前だが、あんなに次々に女が落ちるもんか…?とも思いましたが、そこ突っ込んじゃダメなんですね、きっと(笑)最後に、道夫が自分が殺した女達の幻を見ながら独白するシーンで、直接道夫が殺したわけじゃないけど道夫が原因で死んだ事には変わりない竹崎弓子(南野陽子さん)がまったくスルーされてるのがちょっと気の毒でした(^^;
『BOSS』 これは文句なしにおもしろかった!夫婦揃ってハマりました。
なんと言っても天海さんがカッコよかった。やっぱり彼女はこういう役が似合います。あと、竹之内豊がいい味出してたなぁ。コメディ似合うじゃん。 「おつかれサマンサタ〜バサ♪」 は失笑ものでしたが(^^; 対策室の他の面々も個性的でおもしろかったです。ケンコバさん、ゲイが似合いすぎる(笑)あと温水さんのショボさも素晴らしすぎる(笑)
もう毎回毎回ボス(天海さん)がカッコよくて、必ず最後にビシッと解決してくれるのが見てて気持ちよかったです。あと、小ネタがいろいろおもしろかったな〜。初回で爆弾犯として出てきた武田鉄也が最終回で再登場。前半で野立さん(竹之内氏)とボスが金八のモノマネした後に武田鉄也だもん(苦笑)しかも最後に、冤罪をはらそうとする青年に紹介した弁護士が間宮貴子さんだし。 「アタシによく似て美人で巨乳だから!巨乳ってのは隠せるのよ、しかるべき方法を取れば!」 とか力説してるし。
欲を言えば、年下の彼とあれで終わり?ってのがちょっと残念だったな。 「今度こそ、待たなくていいから」 という絵里子の言葉に 「そうだな」 とは答えたけど、そうは言いつつ出発の日に空港に来てて 「待つのは飽きたから一緒に行くよ。仕事なんて向こうでも探せるさ」 とか言って欲しかった(妄想炸裂)
でも最後になんか期待を持たせる終わり方してたんで、これはきっと続編とかスペシャルドラマとかあるに違いない!と勝手に期待してます。
『LOVE GAME』 深夜枠のドラマでしたが、なんか途中からちょっと 「う〜ん……」 っていう終わり方が増えてきちゃって、なんか微妙でした。後はご想像にお任せします的な終わり方とはまた違って、 「え?そこでまた行動を起こすの?じゃぁどうなるの?ていうかどうしたいの?」 みたいな、一言で言えば消化不良って感じ。タイトルのせいもあって 「LIAR GAMEの劣化版?」 みたいな印象になっちゃった。
『名探偵の掟』 始まる直前に原作の小説を読んだんですよ。これをどう映像化するのかなと思っていたら、これが予想以上にくだらなくておもしろかった(笑)
毎回始まる前に、いろんな探偵物やサスペンスドラマのテーマ曲を使ってオープニングを作ってあるんですよね。私は毎週録画して始まる前のCM部分は飛ばして見てたんでそれを途中まで知らなくて、ある回で“探偵物つながり”という事で『CITY HUNTER』のテーマ曲だった『GET WILD』が使われたらしいんですが、それも見損ねちゃったの。ていうか、その回に限って録画し忘れてて(泣)
でも深夜枠だからこそできるおもしろさって感じで、良かったです。
『Mr.BRAIN』 ゲストが毎回豪華だったけど、まぁ良くも悪くもキムタクのドラマだなと。途中で脳の解説とかでCGアニメが出てくるのはかわいかったけど、その時の声が本人じゃなかったのはなんで?
脳のいろんな障害や機能についての話はなかなかおもしろかったですね。佐藤健くんが演じてた記憶障害(ある事故以降の新しい記憶は1時間程度しかもたない)と、仲間由紀恵さんの多重人格の回(正確には“多重人格を装ってただけ”だったけど)は印象的でした。
『魔女裁判』 これもなかなかおもしろかった。実際にありえそうだから怖いよね。自分が裁判員に選ばれた事を口外しちゃいけない理由って、まさしくこのドラマで描かれてたような事が起こり得るからだと思います。被告や原告が、自分の狙い通りの判決になるように裁判員を懐柔したり脅したりする、という危険性。
後半で、裁判員達を脅迫してた『黒川』がいずみさん(加藤あい)の旦那だったと判った時には度肝を抜かれましたね。あと、やっぱりラストで徹(生田斗真)が真実に気付かされる瞬間の『魔女(石田ゆり子)』の微笑。脅迫や嫌がらせに屈する事なく、実は真犯人は被告の娘さんで、娘を庇うために犯人扱いを受け入れてるだけなんだと“真実”にたどり着き、無実の人を有罪にはしない!と正義の判決に導いた……つもりだったのに、実はやっぱり被告が犯人で無罪を勝ち取るために母娘でグルになって真犯人は娘だと思わせていただけだった、と。
しかも最後にはいずみさんに『黒川』の写真を渡して、その正体に気づかせるというオマケつき。てか『魔女』は『黒川』の写真なんてどこから手に入れたの?
それにしても、1人だけ脅迫も嫌がらせもされなかったブルーさんが不思議です。なんで彼だけ何もなかったんだろう?
あと番外編として、NHKで3回の短期集中作品として作られた『ツレがウツになりまして』も意外と良かった。
これは原作を一通り持ってるんですが、最初にドラマ化が発表された時は 「え〜、作者の役を藤原紀香?なんかイメージ違うな〜、しかもたった3回って!そんな短くて鬱の大変さとか家族の思いとかちゃんと描けるのか?大丈夫か?」 と思ってたんですが、見てみたら意外と良かったの。まぁ藤原紀香はちょっとどうだったかなという気が今でもしなくはないんだけど(笑)ツレ役の原田泰三が良かった。
あと、最初は短すぎると思った3回という回数も、終わってみたら案外ちょうど良かったかなと。もちろん、鬱の本当の苦しさや家族の大変さを描くにはもっと回数が多い方がより詳しくできるんだろうけど、大まかに 「鬱とはどんな病気なのか、どんな人がなるのか」 「どんな経過を辿って悪化したり良くなったりするのか」 みたいな全体像を知るにはちょうどいい感じだったんじゃないでしょうか。
なんだかんだ言って、今回も結構見てますね。しかし連ドラを見るのに手一杯で、時々録画してる2時間物の番組(「すべらない話ゴールデン」とか「世にも奇妙な物語」とか)がなかなか見れてません…。さて、夏のドラマはいくつ見れるかな〜。
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