思いつき日記
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2002年07月20日(土) Buckwheat noodles

「おい、起きろー。8時だよ(全員集合)」

今日は遠くまで蕎麦を食べに行く事になっている日。
今朝4時に寝た。しばしボーっとしつつ頭の寝癖が凄いことになっていたので
シャワーを浴びることにした。

その間、母親が家の畑でとれた小さいじゃがいもの味噌油いためを作っていた。
あとおにぎりも。

ありがたく頂戴しつつ、車を走らせる。
助手席の父親が妙にハイテンションだ。
運転手(私)が眠くならないようにとの配慮だろうか。

母親の車で蕎麦屋さんへ向かっているのだが、どうにももどかしい。
華やかな生活に浸りきった人間がレベルを落とした生活には戻れないのと同様に
私もパワーのある車に慣れてしまったこの体、この感覚神経が、パワーのない
車のスローモーな動きに耐えられない!

足回りは固いほうがいい。ロールが大きいと怖い。

叔母の家を経由して蕎麦屋さんに向かう。
というのもそこは私は行ったことが無く蕎麦好きの叔母の旦那さんにナビ兼、
多人数乗車のミニバンで行く為に。

祖母が居た。ココ一年髪の毛を染めないので白髪が目立ってきてしまっている。
なぜ染めなくなってしまったのか。その心境の変化の本当の理由は知りたいようで
知りたくない。というのもある一つのちょっと嫌な思いが胸にもたげているから。

12時半の時点でさらに一時間くらいはかかると言われる。
腹が空き過ぎてピークを超えてしまわないか心配だ。
あまりに空き過ぎると、逆に食べたくなくなってくる時があるのは不思議な事。

途中清水が汲める所があった。
やはり水が美味しい所は蕎麦も美味いのだろうか。
あれ?米だっけ?酒だっけ?まあ何はともかく美味しい水。冷たい水。

山の奥の奥までやってきた。
まさしく蕎麦所らしく、あちこちに蕎麦屋さんがある。

着いた。 ここ である。

こんなページがあるなんて知らなかった。パンフに書いてあった。

水蕎麦なるものがあるらしい。なんでも蕎麦本来の味を楽しむために、何もつけない
で水に浸かっている蕎麦を食べる。

私は天婦羅と山菜などがついた水蕎麦を注文。

お昼の時間はとっくの昔に過ぎていて出来次第夢中で食べた。
周りでは川のせせらぎやアブラゼミの鳴き声、夏休みに手伝いに来ている
子供達の声、あふれんばかりの緑など、非日常のエキサイティングな
世界が拡がっているのに、全く見向きもせず貪り食らうおのこ約一名。←私てへ

山女のから揚げに“山椒味噌”なる物をつけたものもご馳走になる。
これがまた初めての味で美味しい。

ココの品物全部自然本来の味を大切にしていてとても美味しい。

メインの蕎麦がやってきた。
そば粉100%と書いてあったので、ちょっと心配。
きちんと打っていないと、ポサポサでまずい代物になってしまう
可能性も否めない為。

そんな杞憂も取り越し苦労だと判明するのには時間はかからなかった。
食べた瞬間、蕎麦の香りと蕎麦の弾力性のある歯ごたえに感動。
これは美味い。来て良かった。おばの旦那さんも蕎麦好きだと判明し、
今度はどこかまた美味しい所へ行きましょうと確約を済ませ帰宅の途へ。

帰宅。
ほぼ一日中運転していたにもかかわらず、本屋(ブックオフ)へ向かう。
どうしても『砂の女』気になってしまったため。エナジェティックな私。

どこかで聞いたことがある作者や本を買い込んでしまった。
まだ読み半端がたくさんあるにもかかわらず。アホや。

今日買った本

安部公房『砂の女』
カフカ『変身』
小林秀雄『ドストエフスキイの生活』
鷺沢萌『町へ出よ、キスをしよう』
トルストイ『人生論』
乃南アサ『微笑がえし』
宮本輝『錦繍』
村上春樹『やがて悲しき外国語』

すべて100円。てへ


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