霞的迷想



自転車のよいところ

2003年08月02日(土)

 大学時代の私の足といえば自転車。
煮詰まったときなどに当てもなく自転車で放浪したという話は、どこかでしたことがあるかもしれない。

 こちらも梅雨明けしたとかで、天気のいい今日は嬉々として愛車(自転車)を引っ張り出して、交通費要らずの図書館通い。前回まぶしくて仕方がなかった教訓を活かして、ちゃんとサングラスも装着。ほこりを被りかけていたミッキーが、久方ぶりに日の光を浴びた。
 自転車の良いところは、バイクや乗用車と違って、ガソリン代すらかからないところ。それから、移動するだけで結構な運動になるところ。

 時計を見ると、図書館側の最寄り駅で、前の仕事の人たちに遭遇可能な時間帯。今日は誰がきてるかな。思いながら通りがかったら、あら不思議。
 先月末から何故か同じ人にばかり遭遇する。
 昨日は図書館以外の所用で外出して、ついでに、と足を延ばした街中で遭遇したし、一昨日と更にその前の日には、やっぱり最寄り駅で続けて出くわしてる。
 そして今日なんだ。
 他の人でそんなに被って遭遇したことはないので、無性におかしくて笑ってしまった。
 昨日図書館に行っていたら、会わなかっただろうに。
 昨日の用事が今日のものだったら、同じ人には会わなかったのだろうに。
 偶然は面白い。

 実は「誰が来てるかな」の中には、別の人のイメージがあって、なぜかといえばこの間の飲み会の写真が見たかったから。写真をとってた人が、来てないかな、と思ったんだけど。
 私は明日も図書館に行く予定でいる。

 まさか明日まで……まあそれはそれで良い話のネタになるのでかまわないけれど。
 これが近々行く歯医者の日にまで続いたら、流石にちょっと怖いと思う。



 ところで夏祭りの季節です。
 あいにくウチの町内のは雨で流れてしまったらしいのですが、今日は近くの団地で夏祭りがあった模様。
 図書館などの帰りに、音がするので顔を上げたら、斜め前方に花火が上がっていた。
 自転車のいいところは、大抵の場合、思ったところで即座に足を止めることが出来る点もある。
 帰りの道を走りながら、花火が上がるたびに遮蔽物の少ないスポットで足を止めては、夜空に咲く大輪の華に見入っていた。
 幾重にもなって咲く光の華を眺めていると、月並みで、使い古されていてありきたりでどうしようもなく鳥肌を立てたくなる表現だけど、一緒に見てくれる人がいたらなぁと人恋しくなった。
 誰かと一緒に、花火でも見に行きたいなぁと。



















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