モリハルゆ記

2005年07月03日(日) 漬物は?

「漬物くれって!」「あっあ〜・・・す、すみません・・・今すぐ・・・」

 店に入った瞬間、ピリピリした雰囲気を感じた。カウンター席だけの牛丼チェーン店、ほぼ満席状態のそのお店では、お客さんの半数が目線を落として黙々と食べているが、残り半分は顔を上げ店員さんの動きをスルドイ目で追いながら注文の品が出てくるのを待っていた。「早く持って来いヨ!チンタラしてんじゃねえゾ、コラァ!」と目が語っている。券売機で注文品のチケット購入し、空いているカウンター席に着くなり、みなさんが何でイライラしているのかがわかった。従業員がトロイ。

 その手のお店では、座った瞬間に水なりお茶が出され、「いらっしゃいませ、キムチ丼、並盛り一丁!」と威勢よく挨拶され、水なりお茶を一口すすりフライングで割り箸取って「パシッ!」と割った瞬間、「お待ちどうさまでした〜、キムチ丼、並盛りです〜ぅ!」と、注文したものが目の前に置かれ、「やるなぁ、おぬし!」「へいっ、プロですから!」と、目の奥どうしで語り合うのがお客さんと店員さんの正しい間合いではなかろうか。

 今日のお店、店員さんアタフタしてるから新規入店のお客さんに水出てこない。「ありがとうございました〜」と言われなかったお客さんの食べ終わった食器がカウンターに残っている。厨房から出た品がすぐに出されず、しばらくほっておかれる。そして店員さんが水出すとき、注文の品出すときお客さんに視線を合わせない。これじゃ待っているお客さん、カウンター内の店員さんにガン飛ばしちゃうよ。

 そんなときモリハルはどうしているかというと、ハラハラしながら場を観察し、「あのお客さんテンパッタから、あと一口食べる前に店員さんが漬物出さないとロンだな!」って予想してます。ハイ、それはそれで楽しいひとときです。


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モリハル [MAIL]

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