高い所、好きだなぁ。「アホと煙は高い所が好きだ」そんなセリフを小説だったか映画で聞いたような気がする。モリハル煙じゃないのでアホかもしれん。 
これは新宿副都心にデデンと鎮座する東京都庁35階からの眺めだ。いいなぁ、高い所でお仕事している人は。その憧れの人の中にモリハルの友人がいる。しかもお仕事の内容がまた羨ましい。青少年が健全に過ごせるような環境をつくるお仕事だ。もうちょっと詳しくいうと、青少年向けコミック、雑誌の内容を吟味し、「これは成人向けでしょう」となった場合、出版社と販売店に指示を与える。
月間100冊を街中のコンビニとか本屋さんで実際に購入し、写真、イラスト、文章をスミズミまで舐めるようにチェックして、青少年に悪影響を及ぼしそうなものを見つけ出したら付箋を貼り、都議会議員も出席する月一回の会議で審議した後その対応を決定するみたいだ。「ビニルでラップし成人向け図書コーナーで販売するように販売店に徹底させましょう!青少年が間違って手にとらないようにね!」
モリハルが青少年のとき、恥ずかしがりやだったのでH本を手にすることがなかなかできなかった。だから森村誠一の官能描写けっこうエロイぞと友達から聞くと、それまで推理小説あんまり読まなかったのだがすぐ愛読者になった。自動販売機でH本が販売されるようになり、本屋のレジに持っていかなくても購入できるようになったときも、いざ自販機にお金を入れようとしたとき向こうから通行人が来るとそのまま素通りしちゃう。ウブだったなぁ。
現在、モリハルが青少年だったらどうしたんだろう?コンビニの店員さんが若い女性でないのを確認したら、欲しくもない雑誌2冊をサンドイッチにしてビニルでラップされたH本を買い物カゴに放り込み、スナック菓子をその上に置いてカモフラージュしたのかな?それとも公務員試験のお勉強に精出したのかなぁ?とにかくイロイロ悩んだであろう。
|