胃からくる風邪をひいてしまった。始まりは娘の唯ちゃんだったと思う。児童館でうつされたみたいだ。食欲が細くなりユル便、ちょっと元気なくなってきた。次に奥さん。夜中、突然嘔吐が始まった。その二人を残して月曜会社に行ったら、モリハルにも徐々に病魔が進行してきた。なんとか仕事をこなし、近所の薬局で市販薬購入しヨロヨロ家にたどり着いた。

薬を服用し二人が横になっているところに川の字を書く。そこからモリハルの下痢ピータイムが始まった。何回トイレにいっただろうか?昼飯はなんとかオニギリ2個を食べたが夕食は摂らなかったのに、このまま干からびちゃうんじゃないかと思うくらい出た。寝床とトイレ往復する夜を越えると、少し元気になってきた。火曜は大事なお仕事があったので助かった。なんとか動ける。モリハル、たいしたもんだ!
大事なお仕事というのは、お客様がお亡くなりになったので、その相続人である娘さんのところに行き、保険金支払いの手続きをしたのはもちろん、遺産分割のこととか税金のこと、その他モロモロのご相談に応じたのだ。体調が悪いなんて言ってられない。一仕事を終え、ご自宅を後にしてホッとした。そこに油断が生じた。オナラのようなものが出た。だがそれはオナラではなく、昨夜から今朝にかけて放出しきったと思っていた残骸であった!モリハル、唯ちゃんと同じだぁ〜!
足腰弱っていたのでお客様のところへはパジェロミニ号で移動していた。助かった、こんな状況で電車に乗るなんてとてもできない。と、喜んだのもつかのま、車は座って運転するものだと気がついた。運転席に屋外で使うビニルシートを広げ、座る。「アッ・アァ〜・・・!」ここ何十年味わったことがない感触が蘇る。家までの30分、交通違反してお巡りさんに呼び止められたら「ハイ止まって〜・・・クセッ!」、他の車と接触したら「コラ〜何やってんだよ・・・クセッ!」ということに遭遇してしまうんじゃないのかという恐怖にかられて運転しました。
幸いにも恐怖に出会うことなく家にたどり着くと、唯ちゃん少し元気になったみたいで、離乳食を食べていた。奥さんに事情を話すと大爆笑!良かった、奥さんも元気になったみたいだ。ホッとしたモリハル、下着を唯ちゃん専用オムツゴミ箱に捨て、ズボンを水洗いした。1日乾かして、本日クリーニング屋さんに持っていった。
「ちょっと汚れちゃったんで水洗いしたんですけど大丈夫ですかね?」
「アラ〜!ウールは水洗いしないで、そのまま乾かして汚れだけ落として持ってきた方がいいわよ。その方が型崩れしないから。最近、忘年会多いから、コレで汚したのを持ってくる人多いのよね。」と、50代後半の女性店員さんが口の前に手をグーの状態にし、「コレ」に合わせてパーを開きながら眉をしかめた。
「もっとビックリしちゃうのが・・」と言いながら体を反転し、モリハルにお尻を向けて、その前に手をグーの状態にし、「コレしちゃって持ってくる人もいるのよ!」とパーにした。モリハル、それですと言う勇気がなく、「私、転んじゃって、ハハ・・・」と応えたが、顔引きつってなかったかな?
「それ専門の業者さんあるのよ。」お話好きの店員さんが受付の手続きしながらクリーニング業界のことを少し教えてくれた。「ウェットクリーニング、水洗いね。それしたあと、ウチでドライクリーニングするの。だけど別料金かかっちゃうから、何にも言わないで置いてっちゃったお客さんには電話して『ちょっと汚れがヒドイから別料金420円かかりますけどいいですか?』って言うの。みんな『ハイけっこうです』って小さい声で言うわよ。後ろめたいんだろうね〜!」と笑いながら説明してくれました。「お客さん、ドライでOKだから420円だけでいいわよ。」
はい、ありがとうございます。クリーニング業界もなかなか大変なのがわかりました。汚しビジネスマン野郎のために頑張って下さい!
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