モリハルゆ記

2008年02月19日(火) 自分を大事に

 彼が亡くなって2年たってしまった。つまり三回忌ってことだ。早いもんだなぁ。雪の中、お通夜に駆けつけたのがついこの前の気がする。

 今年のお正月、一通の年賀状をいただいた。彼の奥さんからだ。彼とは高校3年間同じクラスで、お互いの勤務先が関連会社だったという共通項があったんだけど、奥さんとはまったく面識がない。その奥さんからの年賀状に「一度お会いして主人の昔のことを伺いたい」と書かれてあった。どうしたもんかと思案していたら、高校時代の恩師から電話がきた。「オイッ!奥さんから年賀状がきたぞ!」

 古き良きモリハルの高校時代。旧制高校の流れを汲んでいる我が母校は、一応進学校と呼ばれていたが、自由闊達の校風だった。通学路ではタバコをふかし、文化祭・体育祭が終わると、クラスみんなで酒盛りをし、授業をサボって雀荘に入り浸っていた。卒業式のときには、担任の先生と一緒に飲み屋でどんちゃん騒ぎした。今こんなことしたら大問題になって、校長先生とか教育委員会のおエライさんが、どっかに飛ばされちゃうんだろうな。

 高校時代行きつけのお店『養老乃瀧』池袋南口店で、恩師はもとより、彼の奥さんもご招待してのクラス会を開催した。総勢17名。この時期のワリには集まったと思う。教育関連で働いている者とか、受験を控えている親という立場の者多いからね。彼の人徳だろう。



 コース料理を注文し、酒飲み放題にして、彼との思い出を各自語ろうということになった。恩師が開口一番「彼は、ここにいる輩と違って、陰で努力をしていた」と仰った。(ハイッ!当たってます!モリハルは陰でも遊んでました!)とにかく彼はスーパーマンだった。文武両道で面倒見が良く、酒にも強かった。

 最後に奥さんが語った。山中湖でボートが転覆したとき、彼が奥さんを救ったらしい。すげぇなぁ、ドラマみたいだ。他にも色々エピソードを教えてくれた。そして「みなさん家族のために頑張ってお仕事していると思いますが、自分を大事にして下さい」この言葉で、皆の涙のダムが決壊してしまった。笑いの後に涙で締めくくった今回のクラス会でした!

 モリハルはもうちょっと家族のために頑張った方がいいのかもしれんが、とにかく彼の奥さんの言葉を素直に受け止め、さらに自分を大事にしようっと!


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