せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2002年01月10日(木) 「奇人たちの晩餐会」「人間ドキュメント」

 日曜からずっと具合が悪かったのをだましだましあれこれと用事をすませてた。
 一応、何もしてない日というのはないのだけれど、一つ大きな用事を済ませると、ダウンというかんじ。
 なので、まとめて記録をね、しておきます。
 用事の一番大きなのは、3月のプロデュース公演のフライヤーの作成。
 デザイナーのマツウラくんにデータを送ったり、写真を届けに行ったり(送りそこなったので)、ファックスで校正をしたり、最終のデータをもらいに行ったり。
 表はずいぶん前に作ってもらってたんだけど、裏面がようやく完成。
 今日、高市氏が印刷屋さんに入稿しました。
 来週には完成して、今月中にはあちこちに出回ると思います。
 一番最初は、出演者のますだいっこうちゃんの「LOOP」か、郡司明剛くんの「絶対王様」公演だと思います。
 ダイレクトメールの発送は、来月になってからなので、いつもお送りしている方は、今しばらくお待ちくださいね。
 と、業務(?)連絡でした。

 あとは何をしたかっていうと、携帯を買いました。
 去年はずっとPHSを使ってたんだけど、バイト先がPHSの電波が全然入らないところなので、携帯にチェンジ。
 いったん解約して、それから新規というふうにしたので、時間がかかりました。
 約1ヶ月、携帯系が何もない暮らしをしてたんですが、これはこれでありだと思いました。
 って、まわりのみんなにはものすごく不便がられたんだけど(ごめんなさいね)。
 なんて言うか、「依存しなくなってる自分」に気がつきました。
 僕は、携帯を持ってると、「留守電入ってないかな?」とか「メールのチェックをしなきゃ」とかってことを、ついつい「余分に」してしまうんですね。
 それが何もなくてもだいじょぶな自分。
 まあ、いつだってそうじゃなきゃいけないんですけど。
 今、新しい携帯を持ち歩きながら、それでもやっぱり「余分に」のぞいてしまおうとするのを、「依存しない、依存しない」と言い聞かせてます。

 それから、「gaku-GAY-kai」のビデオを見ました。
 日曜日にアキちゃんが持ってきてくれたのを、ようやく。
 本番でちゃんとみれなかった出し物もしっかり拝見。
 「贋作・犬神家の一族」は、客観的(?)に見るのは初めてで、どんなかしらとドキドキもんだったんですが、なかなかおもしろかったです。
 「激安満載」のキャッチコピーに恥じない、チープなつくり。
 僕のむちゃくちゃなせりふの飛び(しかも人のせいにしてるし)はさておくとして、安心して見ていることができました。
 ほかの出し物も含めて、トータルで2時間57分。おなかいっぱいってかんじです。

 ビデオといえば、ツタヤで借りてきた「奇人たちの晩餐会」も見ました。
 去年、陣内孝則と辻萬長さんが舞台でやってた「おばかさんの夕食会」の映画版。
 もともとは舞台劇だったそうなんだけどね。
 これが、とってもおもしろかった。
 フランス映画で、知ってる役者さんは一人もいないんだけど、とにかく話がうまくできてる。
 シチュエーションコメディとドタバタのすれすれのところがなんともいえない。
 未見の方はぜひ。おすすめです。

 夜、NHKの「人間ドキュメント 100人に1人の夢」を見る。
 劇団四季のオーディションの模様をじっくり撮ってる。
 こういうオーディションものはドキドキするね。
 元四季にいて、退団して結婚してダンスをやめてたんだけど、カムバックにかけてる女の人。
 トラックの運転手をしながら家族を抱えてる、微妙な年頃の男の人。
 バレエに専念したくて、高校に進学しないで、バレエだけやってた女の子。
 この三人のオーディション風景が交互に語られる。
 最後はどうなるのかしらと思ってたら、三人とも合格してほっとした(男の人は補欠だったんだけどね)。
 カムバックにかけてる女の人の迫力がすてきだったな。
 四季に入った頃の前田美波里さんみたいな凄さがあった。「賭けてる」カンジがね。
 「大人」で「プロ」で、それでも「必死」になってる。よかったね。
 僕も、高校生の頃に一度四季のオーディションを受けたことがあるんだけど、そのときのことを思い出しました(昔は「ダンサー」になりたかったので。ホントよ!)
 「あんなふうに踊ってたな」とか、「この振りならできる(できた)わ」とか、もう少しで立ち上がって一緒に動いてしまいそうでした。やめたけど。病み上がりだし。ていうか、できるわけないので。
 このあいだの日記で、結構「後ろ向き」なことを書いてしまったんだけど、この番組を見て、なんだかふっきれた気がしました。
 今の僕は、今の僕なんだと。
 もちろん、全然落ち込んだり、沈んだりしてたわけじゃないんですけどね。
 ダウンしてて、やや弱気になってたぐらいで。
 って、今こうして書きながら、「やっぱり踊ってみたっていいんじゃない?」なんて考えてます。
 ていうか、踊れるカラダに戻るっていうのは、なかなかおもしろそうなプロジェクトかもしれない。ちょっとがんばってみようかな?


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