せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2002年04月23日(火) 「陽気な幽霊」稽古初日

 「陽気な幽霊」の稽古初日。
 この芝居は、かなり「疲れる」芝居なので、基礎体力をちゃんとつくろう(特に僕のね)ということで、今日も、基礎トレをみっちりやる。それも、かなり「疲れる」ものを。
 ABというか、新旧両方のキャストと一緒に、頭からを読み合わせてみる。
 A組、マミーとノグのチームは、もうこれで何回目だろう。
 初演から、6年、再演からも4年経ってる。
 主人公の柾(まさき)くんは、18才。当時のマミーは、「そのまんま」だけど、今はもう当たり前だけどすっかり大人だ。
 ノグは、この舞台での、健ちゃんという役が、フライングステージでのデビューだ。
 むちゃくちゃ「ゲイ嫌い」なノンケなんだけど、人がよくて、どこか憎めないキャラ。
 今回、この芝居を再演するにあたって、「何もしないでできてたことを、『gaku−GAY−kai』の芝居を作る時みたいに、おもしろがって作り込んでみよう。だって、このお話は『ファンタジー』なんだから」という話をした。
 二人は、初演、再演をなぞる作り込みをしてるけど、逆に「再現」しようとすると、却ってうまくいかないみたいだ。
 ただ、これまで以上に「疾走感」はものすごい。
 僕の役は、途中から登場するんだけど、もう「走る!走る!」というかんじだ。
 たまらなく、気持ちがいい!
 今回初めてのB組、早瀬くんとマッスーは、「作り込む」余裕がない分、自然に運んでいく。
 延々と長台詞が続く柾の役も、早瀬くんはマミーとは違う味でどんどん運んでいく。
 もっとも、途中でかなりへばってたけどね。
 でも、今日読んだのは、まだ三分の一。がんばってね!
 マッスーの健ちゃんは、2場で延々と僕がやってる幽霊と「口げんか」をするんだけど、そのけんかを途中で「降りて」しまった。
 「最後までたたかってちょうだい」と話す。
 柾の母親と大学の同級生の女の子を演じるのは、ヨシオ。
 さぐりながらいろいろやってて、かなりおかしい。
 「ラブソング」の町田弘子がよみがえるのかな?
 もう一人の登場人物、田代くんを演じるナルミは、久し振りの舞台。
 登場まではもうしばらくかかりそうだけど、どんなふうになるか、今から楽しみだ。
 帰り道をてくてく歩きながら、あれこれと話す。
 今日は、8人の「やや大所帯」な稽古。
 にぎやかな稽古場は楽しい。
 前回の「Trick」とはまた違ったおもしろさがある。
 初日まで、約50日。どこまでいけるか、がんばってみよう。


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