せきねしんいちの観劇&稽古日記
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下馬で稽古。 今日は、連休のどまんなか。 僕は、急に入った仕事の後、稽古場へ。 みんなは、ノグの引っ越しを手伝ってから。 稽古場まで「自転車」で行ったので、いつも自転車で来てるヨシオやナルミとしばし「自転車談義」。 東京ってほんとに坂が多いよねという話をする。 僕の折り畳み自転車は、車輪が小さいので、かなり漕ぐのがキツイ。 ちょっとした坂道でも、細かくギアを変えていかないと、たちまちへばってしまう。 ヨシオが「地名ってほんとなんだと思う」と言う。 「○○坂下」っていうところはほんとに坂の下だし、「○○山」って地名は高台だ。 たとえば、阿佐ヶ谷とか、渋谷とかは、ほんとに低くなってる。 てことは、「行きはいいんだけど、帰りがつらい」ってこと。 「初台」っていうのも、高くなってるんだよね。 山手通りを渋谷方面に走ってると、中野坂上(ここも高いね)から「いったん下って、また上る」。で、初台の交差点を過ぎると「ものすごい勢い」で下って行って、「富ヶ谷」に至るってかんじ。その先には、もちろん「渋谷」があるんだけどね。 で、一生懸命自転車を漕ぎながら、僕が一番考えるのは、「どのルートが一番ラクか」ってこと。 大きな道路の上がり下がりは、かなりわかるようになったんだけど、出来心で「脇道」を通って「近道」をしようとすると、思いもよらない「山」や「谷」があったりする。 東京中の「等高線入りの地図」がほしいと思うわ、ほんと。 ずいぶん話がそれました。 今日の稽古は、前回の続き。 頭から、ヨシオ演ずる「柾の母親」の最初の登場の場面まで。 ハヤセくんのBチームで。もっとも、健ちゃん役のマッスーがお休みなので、同じ役をやってるノグにつきあってもらう。 ハヤセくんは、失恋というよりも、振られてしまったことに怒って(?)るようで、なかなか切なくならない。 で、ノグとエチュードをしてもらった。 ゲイだと話してない同級生から、好きな女の子についての相談を受けるというもの。 この場面でほしいのは、二人のカラダの距離感だ。 ゲイだってことがわかったとたんに、その距離感はどうなるのか? 理屈じゃなくて、感じてってほしかったので、その前段階の「全然気にしてない」かえって「べたべたしてるくらい」の友達ノリをやってもらった。 ノグは、二枚目っぽくやろうとしてしまって(もしくは「結果として」ね)、台詞が前に出てこない。 やりとりが全然成り立たなくて、同じ場面を何度も何度もやってもらう。 エチュードは、二人がのびのびするのに、ずいぶん役に立ったような気がするな。 ハヤセくんには、悲しい時に「悲しそう」にやらないでちょうだいと話す。 ノグには、かっこよくやろうとすると、次の場面につながらないでしょと。 二人がそれぞれ、ボールを相手に投げてるだけだったのが、だんだん一つのボールをやりとりできるようになったところで、先に進むことにする。 次はヨシオの母親役。 ここでもカラダとカラダの距離の話をする。 それと、ストップモーションと台詞のタイミング。 いろいろやってもらって、なかなか笑わせてもらったんだけど、僕がやってもらいたいテンポにはまだまだ。 次回に宿題。 今日は、みんなが集まるまでの間、おしゃべりをたくさんしてたんだけど、そのとき「中山(仙)道ってどこだっけ?」という話になった。 みんな正確にはわかってないことが判明。 ホソちゃんは、「仙台の仙だから、あっちの方行くんじゃないですか?」とか言うし。それは「奥の細道」でしょ! ホソちゃんは、同じ流れ(?)で出た「フランス語」の話の中で、「もう、Je m'applle(私の名前は……)くらいしかわからない」という話も。「Je m'applle HARUKI HOSOKAWA 」だけど、フランス語では「H」は読まないから、「アルキ オゾカワ」になるということが判明。 というわけで、今日から彼は「オゾちゃん」ということになりました(定着するかな?)。 帰り道は、三軒茶屋までみんなと歩いて、そこから僕は一人、自転車で高円寺まで。 小雨が降って来たのでやや急いだせいか、電車のマミーよりも「微妙に」早くつきました。 「運動の後30分は何も食べない方がいい>食べたものから消費されちゃうから>やせないよ」というノグの忠告を守って、ちゃんとお茶で我慢をしました。
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