せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2002年05月04日(土) 「陽気な幽霊」稽古

 下馬で稽古。
 今日は、連休のどまんなか。
 僕は、急に入った仕事の後、稽古場へ。
 みんなは、ノグの引っ越しを手伝ってから。
 稽古場まで「自転車」で行ったので、いつも自転車で来てるヨシオやナルミとしばし「自転車談義」。
 東京ってほんとに坂が多いよねという話をする。
 僕の折り畳み自転車は、車輪が小さいので、かなり漕ぐのがキツイ。
 ちょっとした坂道でも、細かくギアを変えていかないと、たちまちへばってしまう。
 ヨシオが「地名ってほんとなんだと思う」と言う。
 「○○坂下」っていうところはほんとに坂の下だし、「○○山」って地名は高台だ。
 たとえば、阿佐ヶ谷とか、渋谷とかは、ほんとに低くなってる。
 てことは、「行きはいいんだけど、帰りがつらい」ってこと。
 「初台」っていうのも、高くなってるんだよね。
 山手通りを渋谷方面に走ってると、中野坂上(ここも高いね)から「いったん下って、また上る」。で、初台の交差点を過ぎると「ものすごい勢い」で下って行って、「富ヶ谷」に至るってかんじ。その先には、もちろん「渋谷」があるんだけどね。
 で、一生懸命自転車を漕ぎながら、僕が一番考えるのは、「どのルートが一番ラクか」ってこと。
 大きな道路の上がり下がりは、かなりわかるようになったんだけど、出来心で「脇道」を通って「近道」をしようとすると、思いもよらない「山」や「谷」があったりする。
 東京中の「等高線入りの地図」がほしいと思うわ、ほんと。
 ずいぶん話がそれました。
 今日の稽古は、前回の続き。
 頭から、ヨシオ演ずる「柾の母親」の最初の登場の場面まで。
 ハヤセくんのBチームで。もっとも、健ちゃん役のマッスーがお休みなので、同じ役をやってるノグにつきあってもらう。
 ハヤセくんは、失恋というよりも、振られてしまったことに怒って(?)るようで、なかなか切なくならない。
 で、ノグとエチュードをしてもらった。
 ゲイだと話してない同級生から、好きな女の子についての相談を受けるというもの。
 この場面でほしいのは、二人のカラダの距離感だ。
 ゲイだってことがわかったとたんに、その距離感はどうなるのか?
 理屈じゃなくて、感じてってほしかったので、その前段階の「全然気にしてない」かえって「べたべたしてるくらい」の友達ノリをやってもらった。
 ノグは、二枚目っぽくやろうとしてしまって(もしくは「結果として」ね)、台詞が前に出てこない。
 やりとりが全然成り立たなくて、同じ場面を何度も何度もやってもらう。
 エチュードは、二人がのびのびするのに、ずいぶん役に立ったような気がするな。
 ハヤセくんには、悲しい時に「悲しそう」にやらないでちょうだいと話す。
 ノグには、かっこよくやろうとすると、次の場面につながらないでしょと。
 二人がそれぞれ、ボールを相手に投げてるだけだったのが、だんだん一つのボールをやりとりできるようになったところで、先に進むことにする。
 次はヨシオの母親役。
 ここでもカラダとカラダの距離の話をする。
 それと、ストップモーションと台詞のタイミング。
 いろいろやってもらって、なかなか笑わせてもらったんだけど、僕がやってもらいたいテンポにはまだまだ。
 次回に宿題。
 今日は、みんなが集まるまでの間、おしゃべりをたくさんしてたんだけど、そのとき「中山(仙)道ってどこだっけ?」という話になった。
 みんな正確にはわかってないことが判明。
 ホソちゃんは、「仙台の仙だから、あっちの方行くんじゃないですか?」とか言うし。それは「奥の細道」でしょ!
 ホソちゃんは、同じ流れ(?)で出た「フランス語」の話の中で、「もう、Je m'applle(私の名前は……)くらいしかわからない」という話も。「Je m'applle HARUKI HOSOKAWA 」だけど、フランス語では「H」は読まないから、「アルキ オゾカワ」になるということが判明。
 というわけで、今日から彼は「オゾちゃん」ということになりました(定着するかな?)。
 帰り道は、三軒茶屋までみんなと歩いて、そこから僕は一人、自転車で高円寺まで。
 小雨が降って来たのでやや急いだせいか、電車のマミーよりも「微妙に」早くつきました。
 「運動の後30分は何も食べない方がいい>食べたものから消費されちゃうから>やせないよ」というノグの忠告を守って、ちゃんとお茶で我慢をしました。


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