せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2002年05月10日(金) 「ダウンタウン・フォーリーズ」

 青山円形劇場でミズシマくんと「ダウンタウン・フォーリーズ」を見る。
 構成・演出、高平哲郎、出演は島田歌穂、玉野和紀、吉野圭吾、北村岳子という顔ぶれ。
 4人の出演者と生バンドの演奏による「ミュージカルショー」。
 これは、とってもとってもおもしろかった。
 実力派の4人が、「こんなもんでしょ」というラクなものじゃなくって、ぎりぎりせいいっぱいのとっても難しいものに挑戦してる。それがとってもすがすがしい。
 ていうか、それが「コメディ」の基本なのかもしれないね。
 ケロッとした顔して、他愛のない話をさらっとやってみせる。
 でも、それには、ものすごく高度なテクニックが必要なんだ。でも、「うわあ、大変そう」とか少しも思わせないで、ただただ「すっごーい!」ってワクワクさせてくれちゃう。
 島田歌穂ちゃんは、「こんなに踊れるんだっけ?」ってくらいガンガン踊ってる。
 彼女は、基本的には歌い手だと思うんだけど、そのことにまずびっくり。
 他の3人はダンサー(もちろん俳優)なんだけど、彼らの歌と芝居の「うまさ」にも感動(もちろんダンスもね)。
 高平哲郎さんは、昔っからテレビの構成をしてる「大御所」なんだけど、かなり「ベタ」なお話を次から次へと繰り出して、ちっとも飽きさせない。休憩入れて2時間30分があっというまだった。
 いろんなミュージカルナンバーや歌謡曲をどんどん歌って踊って見せてくれる。
 最新のミュージカル情報(?)もしっかり盛り込んでて「マンマミーア」のパロディで「日本のデュエット曲を歌詞をそのまんまでショーにする」っていうのもあったし、「フルモンティ」の一番有名なストリップの場面があったり(吉野くんったらとってもセクシー)。
 一幕の終わりのアバの「ダンシングクィーン」もよかったな。
 ほんとにおなかいっぱいな大満足なステージでした。
 島田歌穂ちゃんは、ラストのベルベットのドレスが「なんだかゆるそう」で、「稽古中にやせたんだ……」ってかんじがひしひし。
 北村岳子さんとは、十数年前に一度だけ舞台でご一緒したことがあるんだけど、さすがのパワーはとってもすばらしかった&なつかしかった!
 カーテンコールの一番最後(挨拶の後ね)が「おもしろきゃ人に言え、つまらなきゃだまってろ。早く帰れ!」って歌詞だったのもとってもよかった。二度繰り返してるのもね。
 こんな歌を「確信犯」で歌っておしまいになるショーって、すごいよね。
 とってもぜいたくな時間をすごさせてもらいました。
 それと、僕もがんばらなくちゃねってこともちゃんと考えたし。
 19日までやってるので、ミュージカルが好きな人はぜひってかんじです。

 帰りに、ミズシマくんと一緒に渋谷の「ケイヴィ」という店に初めて行ってみる。
 こんなふうに「知らないとこ」に来るのってドキドキするよねって話してたんだけど、昔からの友達のマサミチくんがいたり、映画祭のMくんがいたり、タックスノット友達のトシくんが来たりと、なんだかんだと仲良しモードに。
 とってもステキなお店だったね。
 渋谷で芝居を見たりした後って、「どうしようか?」っていつも考えてしまうんだけど、いいところを見つけたってかんじ。
 また行こうね、ミズシマくん。ていうか、ごちそうさまでした。


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