せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2002年06月11日(火) Aプロ初日

 今日も9時から入って、昨日の続きのきっかけ場当たり、そしてゲネプロ。
 完全に円形になってるこのホールにもだんだん慣れてきたかんじ。
 僕はずっと同じ衣装(パジャマ)を着ている&ノーメークなので、楽屋は使わない。
 ホールの外側の廊下に椅子を置いて、そこに着替えとタオルと汗止めスプレーを用意した。
 そのあたりは、他の出演者の「早変わり場所」だったりするんだけどね。
 予定通りの3時にゲネ開始。
 写真撮影の田村絵里ちゃんが来てくれる。
 一昨年の「ヌード」以来だ。
 僕は、台本を持ってないゲネプロはほんとに久し振り。
 いつもは「台詞が心配!」よりも「他のみんなを見てないと」というかんじで僕は台本を持ってゲネをしてる(ひどいよね)。
 今回も、みんなこととっても気になるんだけど、それ以上に、初めてのこのホールでどれだけちゃんと動けるかを確認しておきたくて、手ぶらで芝居をしてみた(へんな言い方)。
 予想通り、裏に引っ込むたびに、死にそうになる。
 舞台の上で台詞をしゃべってた息が、引っ込むともう「いっぱいいっぱい」で、もう「はあはあ」言ってしまう。
 まあ、こんなに動いたの初めてだからしょうがないか。
 それよりも、るんるん動いてしまっている自分に驚く。
 この「陽気な幽霊」という芝居はほんとに不思議な芝居だ。
 稽古場では絶対にできなかったことが、舞台の上ではどんどんできるようになる。
 裏で息が上がるようなら、舞台の上でもつらそうなもんなんだけど、そんなことには全然ならない。
 いつも以上に、舞台の上でのびのびとしている自分がとっても楽しい。
 でも、一つアクシデントが……。
 ゲネの間に、足をひねってしまったらしい。
 たぶん、ラストの大晦日のドライブ(?)の場面。
 ここで舞台から飛び降りるんだけど、このときにやってしまった。
 今回の舞台の高さは50センチ。いつもの舞台の寸法だと、1尺5寸、約45センチ。
 この5センチの差は大きいよね……とずっと思ってたんだけど、こんなふうに思い知るとは。
 それでも初日は予定通り開演。
 足には冷湿布を貼ってなんとかごまかす。
 初日の舞台は、稽古場でいろいろ心配だったことがみんなクリアになる。
 そんな気持ちのいい初日だった。
 僕は、痛い左足をややかばいながら、それでも、どうにかこうにかラストまで。
 みんなに心配をかけてしまって申し訳なかった。
 お客様に挨拶をして、大急ぎで撤収。
 ほんとにあわただしい。
 パレードグッズの売り上げは好調そうでほっとする。
 ホールを出たところで、明日のうち合わせ。
 これもまたあわただしく。
 初日乾杯は、両方の初日があいた明日へもちこし。
 僕は、今日の舞台を見に来てくれた青山吉良さんと僕の大学時代のフランス語の先生で渡辺守章さんの奥さまである渡辺清子さんと一緒に池尻のテラカラへ。
 すっかりごちそうになってしまう。
 帰りも青山さんの車で送っていただく。
 芝居のことをたくさんおしゃべりする。
 足の痛みはそれほどでもないかんじに。
 よかった。


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