せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2003年09月27日(土) 小松川高校演劇部稽古と顔合わせ

 朝からの約束を昼過ぎからにしてもらって、小松川高校の演劇部の稽古を見せてもらいに行く。
 井上ひさし作「イヌの仇討」。ラスト近くの稽古をしているところだったので、そのまんま見せてもらう。
 体育館でバスケ部がにぎやかに練習している前の舞台での稽古。
 ここでせりふの受け渡しをするのは大変だ。
 それでも、ラストに向けて、どんどん芝居ができあがってくることに、感動する。
 文化祭の舞台をより練り上げて行くにはどうしたらいいかを考える仲間にまぜてもらっているかんじだ。
 3時過ぎに同じOBの小林君が登場。
 しばらく一緒に見ていってくれる。
 帰り道、小林くんが「滅びの美学みたいなのが感じられてほろっとしました」と言っていた。
 僕もほんとにそう思う。
 もっともっといいものになっていくようでワクワクする。

 朝までかかってようやく生まれてくれた人物たちとお話をもうひとがんばり手直ししていく。
 小松川の現役の子たちのがんばりが、あきらかに僕の背中を押してくれている。
 台本というよりもしゃべっている言葉を記しただけのような、不思議な本になっている。
 この間まで書いていた台本の理屈っぽさはみじんもない。
 絶好調でどこまでも書き進められてしまいそうなのを、時間がきたので、途中で切り上げて、高円寺に向かう。

 電車の中でもワクワク手直しをしていたら、うかうかと荻窪まで運ばれてしまい、あわてて戻る。土曜日だということをすっかり忘れていた。

 八時から顔合わせ。
 持っていった台本のコピーをお願いして、30分ほど遅れてスタート。
 制作からの説明、僕からの挨拶、そして、持っていった部分の読み合わせ。
 さくっと終わる。

 心配していたフライヤーの裏面がきれいにできていてほっとする。
 文字とイラストが重なる部分の濃淡の微妙さが、ちょうどいい具合になっていた。
 
 お開きのあと、キッちゃんの恋人の話やらで、楽しく盛り上がり、流れ解散。
 僕は、新宿経由で途中までノグと一緒に帰る。
 ほんとにひさしぶりに彼と芝居の話をする。

 部屋に戻って、今日はいい一日だったと思い返した。
 3日分をまとめてドカンと眠ってしまう。


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