せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2004年11月26日(金) |
富士見ヶ丘小学校 学習発表会 一日目 |
富士見ヶ丘小学校の学習発表会本番。 9時から始まる会の初めから見ようということで、7時前に家を出る。 一年生から順に劇や歌や合奏や研究発表がもりだくさん。 一年生の劇「のはらのうた」は、もんしろちょうのさなぎを前に、虫たちがつぎつぎとやってくるお話。踊るアリたちの中に、一人とっても光ってる子を発見。篠原さんと、こんなに小さい頃から演劇に対する向き不向きが見えちゃうのってすごいよねえと話す。 二年生は、「はだかのおうさま」。ミュージカルになっているのがおもしろい。「わたしには見えな〜い♪」のように。はだかになってしまう王様が寒そうだった。ぼくは上手のはしにいつもいた、やる気のない、みょうに味のあるラッパ吹きがツボ。 3年生は、このあたりに伝わる「高井戸ばやし」の発表。歴史を調べて、保存会の方に教えてもらって、みんなでお囃子を演奏した。 4年生は、「学習発表会物語」。みんなで何をやろうか考えるようすをそのまま劇にした。幕の前であれがいいこれがいいと話をして、幕が開くとその場面が演じられるという趣向。「タイタニック」「水戸黄門」「マトリックス」となかなかにおもしろかった。水戸黄門のかつらは、紙でできていて、とっても帽子のようなんだけど、「これはちょんまげ!」という意志がかんじられるできあがり。袴にみせかけたスカートや、着物の柄が、近くでみるとかわいいくまの顔でできてたり。 5年生は、手話を使った合唱と合奏。始まったとたんに、心打たれてしまう。かなりわかりやすい自分におどろきながら、感動。 いよいよ6年生。それまで、みんな最上級生として照明をあてたりいろんな仕事をしていた。そんなみんなの姿は、授業で会うときよりもずっと大人に見えてドキドキする。 みんなは舞台にあがって、ぼくらは下手側で応援する。 今日は、地元の幼稚園保育園の子供たちが大勢見に来ている。小さな子たちがはたしてちゃんと見て聞いていてくれるだろうかというのが一番の心配だったのだけれど、全然だいじょうぶでびっくりする。むしろ、高学年になるほど、だんだん集中が切れてきたかんじ。 子供達は、りっぱに舞台を努め、最後の「思い通りにならないけれど」も楽しく歌えた。 初日が無事に開いたねえという気分で、校長室でお昼をごちそうになる。 午後から、子供達がこれでいいのかどうか心配しているという声を聞き、急遽、5時間目を使って、篠原さん、田中さんと一緒に、子供達に話をすることになった。 マイクの使い方や、みんなでやってることはとってもすごいことなんだよということ、自信をもっていいんだよということなどなど。順番に話をした。 田中さんは、俳優としての立場から、いきいきとみんなと励ましてくれた。 篠原さんは、劇作家としての立場というよりも、これまでずっと彼らを見てきたおねえさんとしての言葉を。 ぼくは、ちょっとやってみようと言って、実際に舞台でやるよりはずっとシンプルな質問、生年月日や星座や好きなテレビの話をみんなでして、それをみんなで聞こうということを。 話しながら、どんどんみんながもりあがっていくのがうれしい。 45分の予定をずっとオーバーして、みんな元気に出て行ったところでおしまい。 三人の結束も強くなったような、そんな5時間目だった。 子供たちに「明日も来てくれますか?」と尋ねられて、三人そろって「もちろん」と答える。 ああ言われては来ないわけにはいかないよねと篠原さんと話す。明日はVOICEなのでごめんなさいするつもりだったのだけれど、なんとか来ようと思う。
仕事に遅刻して行こうと思ったのだけれど、電話して、やっぱり休ませてもらうことにした。 夜はにしやんの舞台の予定。電車にのってうつらうつらしているうちにまた熱が上がっていくのを感じて、やっぱり今日は休もうと決心する。にしやんにメールと電話。明日のVOICEのうち合わせを生島さんとする。中抜けが可能になりそう。よかった。 夜、帰ってきたネコを抱えて眠る。熱は下がらない。
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