せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2004年11月27日(土) |
富士見ヶ丘小学校 学習発表会 二日目 VOICE 04 |
がたがた震えて起きられない。熱は7度7分。朝からラッキーと思いながら、朝からこれでは昼間どうなるんだろうかとちょっと心配になる。 9時過ぎに四谷区民センターへ。 毎年お手伝いをしているぷれいす東京主催のHIV啓発イベント「VOICE」。 まなぶくん、あにたもくんとうちあわせして、10時に富士見ヶ丘へ向かう。 5年生の発表から見ることに。終わって、6年生を舞台裏に訪ねる。 よかった、みんないい顔をしてる。 今日は、保護者のみなさんが見に来る日。客席のビデオカメラ率が高いのにびっくり。 それでも、昨日よりもずっと反応がいいのは、大人の方がわかるってことなんだろうか。 拍手がちゃんと届いたり、笑い声が起こったりするので、みんなも乗っているのがわかる。 みんなで作っているという空気が見事に生まれている。 え、もう終わりなの?というくらいいい時間が流れて終了。 これまでちゃんとしゃべったことのない子どもたちが、きちんとしゃべっていることに感動する。先週まではこんなじゃなかったよね。 大きな声を出そうとか、はっきりしゃべろうっていうことももちろんだいじだけど、自分の思いを自分の言葉をちゃんと伝えることができるっていうのは、なんてすごいことなんだろう。 ぼくは、小学校六年生のとき、区の合同音楽祭で開会の挨拶をすることになり、あがって泣けてきてしまって涙ながらに帰ってきた思い出がある。今、自分が思ってることを言ってごらんと言われたら、当時のぼくは、きっと何も言えなかったに違いないと思う。子供達を見ながら、できて当たり前の演劇人のぼくじゃなく、何も言えない小学校六年生のぼくとして、向き合っていたいなと改めて思った。 「思い通りにならないけれど」は昨日より、ちょっと元気がなかった。いつも実は楽しみにしてる、さいごの「ウォウウォウウォウ!」もいまひとつ。いつも元気にはじけてるあきとを見たら、これでいいんだという顔でるんるん唄っていた。 お疲れさま、いい舞台になったね。 お昼をいただきながら、今日の発表について話す。 一時に大急ぎで富士見ヶ丘を出て、四谷へ。 四谷のリハーサルは順調に進む。 反射板をおろしたままの舞台で、緞帳を降ろさないということもあり、これまでにないシンプルな進行が可能になっている。 手伝いに来てくれた荒くんを発見、お願いそばにいてと頼んで、ずっとぼくについていてもらうようお願いする。 リハーサルは予定通り終了。 本番も定時開演。 今年もまた舞台袖で、進行のお手伝い。 「バビ江ノビッチ・バビエ」「おわっとう」「YUKIMASA」とにぎやかにもりあがる。 続く、ぷれいす東京制作のビデオは、HIVに感染した当事者の声をそのまま伝えるというもの。体の一部を映しながら、生の声がまっすぐに届く。 後半は、「ディベルッティメント」「スキンエコー」、べーすけさんのピアノ、ブルボンヌとエスムラルダのショー、最後は、「世界に一つだけの花」を全員で唄って終了。 ブルちゃんのショーは、風の谷の村長ナウシカへのインタビューを、サンプリングで構成したもの。あんなに笑ったのはほんとにひさしぶり。おもしろかった。 予定を五分だけおして、終了。片づけをばたばたとして、9時半に撤収。ぼくは、打ち上げには顔を出さずに地下鉄に乗って帰ってくる。乗ったとたんにダウン。へろへろになりながら帰宅。いっこうちゃんにメール。熱は7度6分。明日は昼間で眠れる。明日一日頑張れば、一休みできる。
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