せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2004年12月13日(月) |
富士見ヶ丘小学校演劇授業 |
起きたまんま富士見ヶ丘小学校へ。 8時30分に到着するためには、6時30分には家を出ないといけない。 かえってイベント感がまして、わくわく朝の通勤時間を楽しむ。 今日は、前半は、田中さんによる、シアターゲーム。 後半は、青井さんによる、「話したいことを話す」という前回の続き。 先週に続いての「ジップザップ」のあと、田中さんがしきる、輪になって、一人ずつが順番に数を数えていくというゲーム。誰が次をカウントするかわからないので、同時に言ってしまったら、またやりなおし。 最初の組はまだまだ手探り。二つ目の組は、20までいった。すごい。 3組目は、待っている間にうち合わせをして、順番に回していくように示し合わせていた。 どうなるかと思ったのだけれど、そのまま見守る。 初めのうちは、うち合わせどおり右回りにぐるぐる回っていたのだけれど、そのうちに、仲間内から「ずるいよ」という声があがる。 「ずる」を企画した男子たちは、しばらくチャレンジしていたものの、そのうちに、そのまんま「正々堂々」とやった方がうまくいくし、おもしろいということに気づいたようだ。 ずっと見ていた僕には、彼らが気づく、その瞬間が、とってもよかった。 ズルを企むくらいの子たちだから、ちゃんとやれば、実に生き生きと回り始める。お互いにつっこみあいながら、わきあいあいと楽しく弾んだやりとりになった。 20まではいけなかったけど、それでもなかなかがんばったと思う。 「ズル首謀者」のコウタくんの肩を叩いて、「がんばったじゃん」と声をかけた。 後半の、話したいことのパートでは、みんながどんどんしゃべっていくことにびっくり。 予習として、話したいことをメモにして持ってきていたというのもあるけれど、「話したい欲」があちこちに吹き出していた。 青井さんは、決して無理強いはしないので、「話さなくていいや」と思っているといつまで経っても話せない。そのことに気がついた子供たちは、「話せなくて、あとで後悔するよりは、どんどんしゃべっちゃえ」と思ったようだ。 いつも元気なクラスの人気者らしい男子が話すと、ざわついて聞いてたみんなの意識がふっと集まる。 でも、やや大人しめの子や女子の話になると、またざわざわしてきてしまうというのをくり返す。 そんな中、「他に話したい人いる?」という青井さんの声に答えて立ち上がった、ヤヨイちゃんはかっこよかった。 元気いっぱいじゃないんだけど、とにかく、みんなの前に立って、ドキドキしながら、それでも一生懸命話そうとしていた。そんなふうな話すための葛藤があるってことは、自分がいて、みんながいるってことをわかってるってことだよね。その葛藤にうちかって、しゃべってるってことだもんね。話し終えて戻ってきたヤヨイちゃんに、「よかったよ」とまた声をかける。
授業のあと、青井さん、篠原さん、田中さんと、富士見ヶ丘駅近くのおそばやさんでお昼。 その後、踏切をわたったケーキやさんでうちあわせ。 具体的なことがようやく相談できた。 かっちり話し合って、これからの予定を確認して出ようとしたら、そばにいたおじさんに青井さんが挨拶されてる。 チナツちゃんのおじいちゃんだった。学習発表会も見てくれたそうだ。 なんだか素敵なおまけがついたねと、田中さんと話す。
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