せきねしんいちの観劇&稽古日記
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2009年02月26日(木) リハーサル

 1、2時間目を小返しの練習にあてて、3、4時間目で通し稽古というか、本番前の最後の通し、リハーサル。
 明日の本番にインフルエンザのため参加できないトシキ役の彼の代役を検討する。トシキは、中クラスの中ではわりとセリフの多いキャラクター。
 大人が相談した結果を中クラスのみんなに伝え、練習してもらう。
 何人かにセリフを割り振り、今日、風邪から復活して来てくれたマサキ役の彼に、その中でも長いセリフをお願いする。彼は、永井愛さんの即興劇の授業で、犬になってエレベーターに乗りこんだ子だ。今回も、クラスの中でもクールなキャラクターを自然にのびのびと演じてくれている。病み上がりで申し訳ないのだけれど、がんばってほしい。
 リハーサル開始。
 オープニングのダンスをふわふら踊っているマサキ役の彼を見ていると胸がいっぱいになる。がんばれ!と心の中で声援を送る。
 割り振ったセリフは、芝居が始まったら、みんな見事に自分のものにしてしゃべってしまえていることにびっくり。一度練習しただけなのになんで? どれだけ、人のセリフを覚えてるんだ!?
 マサキ役の彼にお願いしたトシキの長いセリフ、渡邉さんがプロンプターでついていてくれたのだけれど、これも彼が当たり前のようにさらさらとしゃべり始めたのでびっくりする。受け答えだけじゃない自分の気持ちを話すセリフ。3つあるうちの最後の1つが出てこなかったのだけれど、それでもとんでもないことだと思う。こんなことができてしまうってどういうことなんだろう。
 リハーサルの前にみんなに話した、誰かが失敗したら「なんだよもう!」と怒るより、「だいじょうぶかな?がんばれ!」と思うほうが、芝居はよくなるということを、みんながそのまんまやってくれた、そんなリハーサルになった。みんなで力を合わせて60分の芝居をみんなが生きた。そのことがすばらしい。大人も一緒にがんばった。
 5時間目にも急遽練習ができることになったので、歌の練習とラストシーンの練習をする。
 そして、子供たちと振り返り。
 明日の一二時間目も練習はできるけれど、明日になってやってくる子のための最後の練習にあてたいということを伝える。だから、今日までにやったことは、ちゃんと確認をしておいてくださいと話す。
 最後に、明日の本番に備えて、今日お休みだった女の子が明日のお休みだったら、セリフをこう分けますという案を伝える。一応、練習しておいてねと。でもでも、どうかがんばって来てほしいと思う。
 大人たちは、伊藤さんと一緒に照明の仕込みに取りかかる。
 去年の卒業生のイナバさんとニヒくんが来てくれた。今日まで試験休みなんだそうだ。1年ぶり。二人ともすっかり大人になったなあというかんじ。楽しくおしゃべりする。
 18時近くまでかかって終了。
 その間、校庭ではサッカークラブが練習をしている。火星人役の彼たちも元気に走り回っていた。
 さあ、明日は本番。


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