広島と札幌の歩き方。 : : 目次 : 手紙

  2000年09月14日(木)  
  心配で心配で。 

私の生活、私の現状を、何より心配しているしおん。
そんな貴方が、抜け出し難い闇の中で悩み苦しんでいるのなら。

私だって心配。

今日私の携帯に届いたしおんからのメールは、
まるで貴方が何処かへ行ってしまうかのようでした。

いなくならないで。
いなくなったりしないから。

絶対に、離れない。

= 9月4日 =

子供達を学校に送り出し、ここからは私達二人だけの時間。
一度は抜け出した布団にもう一度くるまって、
ごろごろと、だらだらと、いちゃいちゃと、ぬくぬくと。

今日の予定は前々から企画していた『美瑛』へのドライブ。
予定していた時間より、出発時刻が遅くなったのは何故なのでしょうか。

天気は快晴、ご機嫌なドライブ日和。
地元北海道民のくせに道を全く知らない私。
カーナビをセットして、いざ出陣。

すっかり秋の気配、高速道路はトンボでいっぱい。

しおんの左手と私の右手と、
からませながら、いちゃつきながら。

ただひたすらに真っ直ぐな道。
快適快適、快適すぎて、ふと気がつけば『赤色灯』。

あと1か月でゴールドだったしおん。
普通なら4000円弱でつくはずの場所に、およそ5倍はかけましたか。

ごめんね。ごめんなさい。すまないなあと、私もヘコむ。

高速を下りて、旭川の街へ。
昔々私が住んでいた町に、ちょっと寄り道。

幼い頃、住んでいた家。
父がまだ生きていた、家族5人で幸せに暮らしていた、懐かしい場所。

思い出して、涙。

石狩川の堤防っぷちで、HUGしてもらいながら昔話。
ホントに釣れたんだってば『竜宮のつかい』。
当時新聞にも載ったんだから。

わかりずらい看板にあたふたと迷いながら、
北海道らしい『美瑛』の丘を散策。

『ケンとメリーの木』の前で、『セブンスターの丘』で、二人並んで記念撮影。
そしてやたらとシャッター押すのを頼まれるしおん。
頼まれやすい顔なのか、善人そうに見えるのか。
何にせよ、写真の腕前には自信があるらしい。

二人で過ごす時間を名残惜しむような夕陽を背にして、
子供達の待つ札幌へと、高速道路を走らせる。

今度はちゃんと気をつけて。

晩御飯はしおんの大好物のカレーライス。
かなり堪能していただいたご様子で、作り手の私も大満足。

一緒に過ごす最後の夜。
しっかりと抱いて、しっかりと残して。

朝が来なけりゃいいのにね。

■ 今日の気分 ■

心ざわつく。


: 筆 : しおんとゆき  
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