通話ボタンを押してから、呼び出し音がなってる間、 何度切ろうと思ったか分からない。 凄く凄く凄く、ドキドキした。怖かった。 何かが変わりそうで。
何かって何?
変わりたいと思ったり、 変わりたくないと思ったり。
その時その時の感情は、全て『本気』の其れで。
近付きたいと思っているよ。 触れたいと。 だけど怖い。臆病な自分が邪魔をする。
電話の声が明るかった。
“いつ帰ってくるの?” “首を長くして待ってるから”
その声を、甘く感じるあたしがいるから。
少しずつ、少しずつ、けれど、確実に。 あたしは変わっているのかもしれない。
ちゃんと歩を進めてる?
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