*未完成のお城*

2002年11月16日(土)  碌なこと考えない。…だけど。

一番狡い方法で君を試しているのかもしれない。
欲しい言葉を貰って、其れであたしは満足するのだろうか。

言わせたい訳じゃないよ。
だから言わないで。
…言えないよね。

あたしも言わない。言えないのに。

何でこんなに欲張りなんだろう。
もう嫌だ。
何もかも嫌になる。

汚い自分にも
弱い自分にも
狡い自分にも
脆い自分にも

何もかも、全部。

信じない。

嘘ばかりだ。

全部諦めて手放せば逝けるのだろうか。
赦さないでもいい。
怒ってもいい。

感じさせて。

………その“リアル”を。

***

どうにかして心の平穏を試みる。
ゆらゆら揺れている。

どんどん底の方へ、沈みながら、ゆらゆらと。

堕ちていく自分にどうしてだか笑ってしまう。

「ホラネ、ヤッパリ」

嘲笑ってよ。
軽蔑して。

離れていけばいい。

君だけがあたしを繋ぎ止めている。
君の言葉ひとつでこんなに心が震えるの。
君の弱さが愛しくて涙が出るの。

どうしてこんなに君だけが特別なんだろう。

分からないよ。
見捨てられないのは何故なの?
あたしは君に何を与えられるの?
何もかも分からないよ。

もしも君を忘れても
あたしは君を探すだろう。
誰を探しているのか分からなくても
君を探し続けるだろう。

あたしに捕まったことを君が後悔していても。

もう、離れられないよ。
君が離れていかない限り、ずっと。
君が嫌だって言っても、もう離れて上げられないから。

でも遠いね。
すごくすごく君が遠い。

あたしは何処まで堕ちていくんだろう。
どうすれば、綺麗に消えられるんだろう。

駄目だ。
どうしても思考の終着点は其処だ。
消えることばかり考えてる。

何もかも全部、全て消せたら。

あたしだけが覚えていれば。

その記憶の中で逝ければ、きっと。

…It's the end?


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