「HURRY GO ROUND」 作詞・作曲:hide 唄:hide with Spread Beaver 狂い咲く季節が 止めど無く溢れる また いつかと同じ 繰り返す戯れ
蔦の葉密やかに 根を広げた頃に 目に映る景色は 音も無く過ぎ去る
何処か 彼方を目指し 過ぎた記憶 足蹴に 悲しい訳じゃなく でも 嬉しくもない
束の間に意味など
知り得る術も無く
ただ 鮮やかさだけ 昨日に駆け抜けた
まるで 回るMerry-go-round 痛み忘れ巡り行く まだ たどり着く場所 見当たらず進む
ただ 例えれば
実る果実の 芳しく眩い香りも
ひとつ 季節彩り そっと 枯れ落ちたとて
蔦は絡まり 身は朽ち果てて 思い出の欠片 土に帰り また 花となるでしょう Like a merry-go-round & round また 春に会いましょう
あの日見えなかった 愛でるべき花たち
今 日だまりの中 首かしげ それでもやさしく 微笑んでいる
まわる まわる
こま切れの記憶の奥で 瞬く
涙も雨も 砂に呑み込まれて
急ぎ 廻れ 砕けても
果敢無く散るが故にも
今を待たずに まわれ Hurry merry-go-round 生き溺れても また 春に会いましょう 春に会いましょう 春に会いましょう
* * *
痛いほどに 苦しいほどに
春を待ち侘びる
アナタのいる
春 を。
いつか訪れるのを願(希)う その 春 を。
* * *
何故、今のアナタに逢えないのだろう。 何故、今のアナタの音を聴けないんだろう。
何故
何故
何故
何度繰り返しても答えなんて出ない。
あたしは今 此処にいるのに アナタの存在が この世界に ない。
アナタの音も 声も 姿も
5年前に止まったままのその存在なら 確かめられるのに
今の
2003年の アナタが 何処にも いない。
探しても 求めても
今のアナタが居ない。
今日 どれほどの涙がアナタのために流れたんだろう。 どれほどのひとが今なおアナタを求め続けているんだろう。
5年経とうが 10年経とうが
アナタを喪った痛みを あたしは 一生忘れない。
アナタの微笑みに迎えられる 春 を あたしは待ち続けている。
いつまでも いつまでも いつまでも。
* * *
am8:52
たしか、その時間だったはず。
眠りながら泣いた。 目が覚めたのは5分前。 薬で眠ってたはずなのに 起きていたくなかったのに。
hide兄、其処から見てる?
また今年も泣いちゃったよ。 泣かないで、ちゃんとこの日を過ごせる日は来るのかな。
あのひとは あのやさしいひとは いったい どういう風に 今日の日を迎えたんだろう。
血を分けた兄弟みたいに アナタに一番近かったはずの あのひと は。
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