縋らないと言った
その言葉は嘘だった
見苦しいほどにあたしは縋ってしまった

離れられなかった
離れたくなかった

どんな形でもいいから傍にいたかった

だからこれで良かったのだと思う

君を縛らない
君を困らせない

自覚させられて初めて分かった
自分と言う人間
だから　これで良かったんだ

此処はマイナス地点
ゼロよりももっともっと後ろ
此処から新しい［なにか］がスタートを切る

君とあたしの間の新しい［なにか］を始める
君が疲れないように　あたしが重荷にならないように
［ちょうどいい距離］の間で