狛の日記...狛。

 

 

ナースキャップ - 2005年06月15日(水)


どうして看護師がナースキャップを被るのか、という話になって。

「看護師がLadyであるため」という言葉を聴きました。


ナイチンゲールが生きていた時代のヨーロッパ。
看護はカトリックのシスターたちが献身として行っていたもので、
ナースという職業がきちんとした地位や資格を持ってはいません。

それを、一つの学問として、一つの資格として、
「看護」を世界中に広めたナイチンゲール。
彼女は、看護師は世話人ではないのだという意味を込めて、
当時Ladyの象徴であったキャップを被ることを決めたのだと聴きました。

全ての人に平等でありなさい、と。
地位や名誉のような肩書に囚われることのない人格者でありなさい、と。
自分を卑下せず、驕らず、周りの者と対等である自覚を持ちなさい、と。
そして、善良な行いと気品のある対応をしなさい、と。

彼女がたった一言に込めた想いは、きっととても深い。

あの頃、医療現場はパターナリズムが確立していて。
看護というものの地位は、きっととても低くかった。
理不尽なことも、今以上にあったと想う。

それでも、人格者として看護師でありなさいと、
本当に当たり前のことを、きちんと伝えていこうとした彼女は本当に素敵だ。




医学には、限界がある。
けれど、看護には限界がないと想う。



高校2年の夏にそう想って決断した将来が、ようやく見えてきました。



...



 

 

 

 

INDEX
past  will

 Home