2003年10月18日(土)
凡人
映画のページにも書いたんですが、「アマデウス」を観ました。 そして、中学生や高校生の時に観ていたら、もっと感動していたかもしれないと思いました。
いや今見ても十分傑作なんですけど、思春期の私だったら、もっと天才を妬む凡人サリエリに感情移入していたと思うんです。 当時の私といったら、「凡庸な人生は送りたくない」「私には人と違った才能があるはず」「大人は馬鹿だ」「俗世間の垢にはまみれたくない」・・・と年から年中考えているような、典型的な思春期の10代の女だったからです。 なのに、自分が平凡な人間であることに気付き始めていて、平凡な人生を送るくらいなら死んだ方がマシと思っていました。 だから、それこそ死ぬほど「才能」に憧れていたのです。ちなみに当時の理想の生き方はランボー(17歳で彗星のごとく詩の世界に現れ、20歳にして永遠の別れを告げたフランスの天才詩人。37歳で死ぬまで世界を放浪した)と太宰治です。わかりやすいですね。
当時の自分は本当に若かったなあと思います。今は平凡に俗世間で幸せになることが夢です。 でも今でも「孤高の天才よりも、俗世で幸せな凡人の方が幸せ!」と言い切れないところが若さなんでしょうか。だって天才ってかっこいいじゃーん。むーん。
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