京のいけず日記

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2004年11月01日(月) 11月の家計簿が変な話に…。

大河新選組! 鬼気迫る平助の熱演、カッコよかったですねぇ。
「また一人往ってしまった」は、源さんの悲痛なセリフでした。

その気持ちを、ひとり最期まで背負っていったのが、歳三さん。
一人欠け、二人欠け、仕掛ければ負け戦の連続…。もうボロボロやん。
そやのに。ちゃんと幕引いて、あんた、えらいなぁ。


ちょっとフケた馬ヅラ歳三さんと、ジミな豆だぬき…?

記念写真

世が世ならこんな写真も撮っていたかも…。
え?もっと美男美人だ? はいはい。
絵が上手くなったら、きれいな女の人、隣に描いてあげます。

で。 何でこんな落書きを始めたかというと…。

秋です。紅葉もそろろ。家計簿も真っ赤か。大ピンチ〜!
臨時出費の連続。秋の婚礼シーズン? 昨日の結婚式で、もう何組めか。 

会社の若いモンがめでたく所帯を持つというと、やっぱり、それなりのお祝いを用意しないといけましぇんもん。 あー。めでたいな〜 (T_T)


でも、ね。

不祝儀を出すよりはいい。
9月、10月。…身近で亡くなる人も多かった。

この間、お葬式のあった先は、まだ50代にもなっていないお母さん。
突然、くも膜下出血で倒れ、そのまま帰らぬ人になったと聞いた。

生きること、と、死は背中合わせ。
同じ時刻に赤ちゃんが生まれ、その隣で人が死んでいってる。


12年前…。
総合病院で、臍の緒が首に巻きついた下の娘を帝王切開で産んだ時、
空きベッドがなかったのか、塀を隔てた隣室に病人が担ぎこまれた。

声だけしか聞こえないので、たぶん年配のご夫婦だろうと思ってた。
病院が寝静まった深夜。隣の病室から聞こえる声に目が冴える。

「アイスクリームが食べたい」
と、しわがれた女性の声がした。

「もう売店は閉まってるし。明日、食べような」

そんな会話だった。
夫と思われる男性の声はおろおろしていた。
女性は尚もアイスクリームと子どものように駄々をこねている様子だった。


「アイスクリームはないけれど氷を持ってきましょう」
看護婦さんの声だろうか。
廊下に響く足音。その足音の間隔が、せわしなく、バタバタと速くなる。

まんじりともしない夜。
術後の為に入った一人部屋で、暗い中、耳をそばだてていた。

いつのまにか眠って…。夢の中で複数の声と足音が交錯していた。

翌朝。隣の病室からは、物音も、話し声も聞こえなかった。
夫に看取られて、最後に我がままを言って、彼女は往ったんだろうか。

沈む気持ちもほどなく、腕の中の、娘の泣き声がかき消した。


いつか死ぬから生きるんや。洒落でもなんでもない。
そやし。大切にしような。自分も。人も。

そうや。来月はもう師走。
今年は欠礼の挨拶状を出さないと…。忘れるとこやったで。おかあちゃん。


Sako