京のいけず日記
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2004年11月27日(土) |
通勤?絵日記 つなぐ手 +ハウル感想 |
週末。紅葉狩りの人で、普段の道もあふれんばかり。閑古鳥が鳴くより嬉しいけれど、地元の自転車や、車は、この時期、動くのが大変だ。
今日は午後から仕事。休みで家にいるダンナに送ってもらおうと、車で家を出た。人ごみを避けて、回り道、別ルートを選ぶ。よぶんなクラクションを鳴らしたり、観光客の脅威とならないように、ノロノロ運転をする。
普段は歩く人だから、歩行者の気持ちはよく分かる。大勢の人でゾロゾロとなれば気も大きくなる。道はあってないようなもん。車は邪魔だし、怖い。
歩道と車道の境のない一車線の道。車の前を、前の人の背につながって、親子連れが手をつないでブラブラと歩いていた。
どこにも行かねえって。ほら。
3歳ぐらいのその男の子は、父親に手を引かれているのだけど、外側、つまり車側だ。親がうっかり手を離せば、すぐ後ろに車が来ているのに、おかまいなしに飛び出すかもしれない。いくら歩くような速度でも、ぶつかれば怪我をするかもしれない。
後続車もあって、ダンナはたまりかねて小さくクラクションを鳴らした。
すると。ゆっくり脇をすり抜ける際、男の子の父親が嫌な顔をして、こちらを睨んだ。ムッ。こんなところで車に乗るな、と言いたいんやね。
そやかてな。ここを通らへんと、仕事に行けへんねん。気つこうて、わざわざ人の少ない道へ迂回しようにもできひんのッ。
だいたいなぁ、あんた親やろ。大人やろ。小さい子を危険な側に置いて、自分はキョロキョロ、ふらふら歩いて、どうすんねん。3つぐらいの子なんか、何でも興味があって、どう動くか分からへんねんで。手振り切って飛び出したらどうすんねん。
その子より、あんたの方が強いんやろ。うちら睨んでんと、弱いもんは自分の内側に入れて、ちゃんと守りよしな。このすかたん!
…と、窓越しに腹の中で言った。あはは。
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夜。家族4人で「ハウルの動く城」を見に行って来ました。最終時間の上映なのに、超いっぱい。お子様よりカップルが多い。アニメはもう大人のものか。そういえばテレビでも夜間にアニメがよく放映されている。
マンガばかり読んで、と大人に説教された世代。大学には漫画科。文化論うんぬん。あっち、こっちにマンガ喫茶。こんな日が来るなんて。馬鹿を超えて、マンキチだったから嬉しいけれど、何か変だ。
マンガやアニメ自体が幼稚になったわけじゃない。何だか社会全体が幼稚化に向かっているような気がします(おまえが言うなよ、ですね。ハイ)
うーん。何て書けばいいんだろ…。マンガは、たかがマンガ。アニメは、ただのアニメであってほしい。ってことなんですが。…意味不明ですね。
で。ハウルの動く城。子ども達にせがまれて行ってきました。以下感想を。
まずキムタクの声。 実はハウルの声をキムタクがやると知って、ファンの人には悪いけれど、あまりいい気がしなかった。キャラクタが全面に出たキムタクのハウルになっちゃうんじゃないかと。
ところが、どっこい。結果は予想に反して良かったです。キムタクのキの字も出てこない。聞きやすい声でした。それと音楽がすごく良かったです。
ただ、話、絵の方はというと。 (す、すみません。ジブリファンの方、い、石を投げないで下さいっ)
動くメカ城をはじめ、火の悪魔カルシファーや、魔女のおばあちゃん(美輪明宏さんの声可愛いです)のキャラ。絵は良かったんですが。
不気味な動く城のシーンでは、何となく大友アニメを浮かべたり、ハウルが変身するところなどは、千と千尋のハクを思い出したり…。
もののけを見た時のような、皮膚が粟立つような感じがなかった。ソフィーの顔が何段階かで若くなったり、老けたり、変化したりするのも意図が分からず、妙な感じがしました。
ストーリーも、絵のために話がある、そんな感じ。だから何を伝えたいのか分からない。感じるものがない。もちろん、戦争はだめだ、とか、クヨクヨしないで人生楽しまなきゃ、とか、そんなのを期待しているわけじゃない。
たぶん、このアニメが伝えたかったことも、そんな四角いもんじゃなくて、日常の中にファンタジーを吹き込み、胸をワクワクさせたり、見て楽しませる、ことだったんじゃないかな。
前評判や、映画館で熱心に見入ってる若い人達の感触は、おおむね好評のよう。良いといえば、みんな手放しのようで、同じ方向を向いている。
うち、すかんわ。これ、あかんで。何だか違うことを言えないような熱気がコワイ。ファンであるがゆえ、率直に、言いたいことを、言いたい。もちろん感じ方、好みは三者三様違うんやけどね。
(そーいや。新選組コアファンってのも怖いかも…。(>_<))
…もしかしたら。私が可愛くない大人で、すっかり心も乾いていて、ひねたおばちゃんで、だから、こんな風に思ってしまうのかな。
帰り道、子ども達に感想を聞いた。ダンナには聞かない。だいたい、どんな映画を見ても、うんちくが予想できるんで…。 (-_-;)
小6の娘は「面白かったけど、難しかった」
大のジブリファン、中3の娘は「うーん」とうなったきり無言になった。そして、家に帰って、この間のビデオ「もののけ姫」を見る、と言い出した。どうやら感じたことは同じか。ちょっと安心した。
でも久々の映画館行き。楽しかったです♪
Sako
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