京のいけず日記
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 講習 19日目 月曜日はユーウツ。
と書いてる今日は 木曜日なんだけど (^_^.)
週明け早々、仕事連ちゃん。 帰宅が夜の11時に近い。
妻業。母業。
自分の時間。 遊ぶ時間が欲しいなぁ。
さて。先週の土曜日の話。
娘(中3)の塾の先生と初めて会った。いわゆる個人面談ってやつ。 塾の先生とは電話で話したぐらいで、数えるぐらいしかない。
長女曰く。 「あんなぁ。塾のセンセが、お母さんのこと怖いって言うたはったで」
へ? なんで? こんなに優しい人をつかまえて。 俗にいう「イイヒト」と呼ばれる部類。 頼りないと言われることはあっても、怖いなどと言われたことはない。
面談当日。仕事先から直行するも、約束の時間より15分ほど遅刻。 娘が心配して塾の前に立っていた。
「遅いやん」
「そやかて。言うてたやん。遅れるかもしれんて」
私の15分は、几帳面な娘の1分。体内時計に相当ズレがある。 親子喧嘩になりそうなところへ塾の先生が登場した。
「遅れてすみません。いつも娘がお世話になっています」とペコリ。
背広姿で現れた、背の高い先生は30代後半〜40代前半かな? 目鼻立ちが大きいが、圧迫感や、逆に腰の軽そうなところもなく、好印象。
この人が、娘がタメ口で何でも話しやすいと言っていた先生か…。 もっと若くて、何でも友達のノリで擦り寄る、軽い人かと想像していた。
授業終了後も、熱心に娘の勉強の相手をしてくれているらしい先生。 左手薬指の指輪を見て、なぜかホッとしている、ばかな母親。
誰もいない部屋に案内され、いわゆる三者懇談の形。緊張。 同級生らしい男の子が間違えて部屋に入ってきて、慌てて出て行った。
通りいっぺんの挨拶をすます。娘は隣で黙り込んでいる。 少子化の昨今、塾もビジネスだから、 親がくすぐったいような言葉を言うのかと思いきや、
「もう少し英語で点が取れるといいんですがね」
おっ。いきなりくるか。 と、思わず顔を見ると、先生の目はクールで真剣。視線をそらさない。
手元には、夏休みに入塾して以降の塾内での学力判断テストの経緯や、 市内で毎月行われている模擬試験の結果、偏差値などの分析データ。
ご機嫌取りの営業笑いもなく、 おぉ! これが進学塾か。 勉強とは疎遠だった私にはカルチャーショック。
そういえば、はじめて塾へ来た。 入るときも娘がここがいいと決めたので、特に下見もしなかったんだっけ。 パンフや、HPは見たけどね。説明会にも行かなかった。
「娘の一生が掛かってんねんで。お母さんっ」
何をたいそうな。
どうやら勉強しろとウルサク言われたいらしい娘は、ほっぺたを膨らます。
夫婦合わせて100歳をとうに超えてしまった私達。 受験や、学校で一生が決まるもんか、と、ダンナも、私も腹では思ってる。 だから勉強などしなくていい、というのでは、ないんやけど、ね。
勉強だけに時間を費やせる今が、どんなに貴重で、恵まれているか。 同じやるなら、レベルも、環境も整っていることに越したことはない。
だけど本当に勉強がしたいと思えば、本当に必要であれば、 どこでだって、いつだって出来るんやないか。そう思う。
目指せ! 伊能忠敬(笑)
言わないのが幸いしてか、親に危機感を持った娘は負けず嫌いで勉強家。 安全圏でないが、難関を狙える範囲。それだけにプレッシャーの中にいる。
何を好んで追い込むのか。もっと楽にしたら? と、怠け人は思うが、 娘には娘の考えがあるようだ。
2月の初めで今の仕事が終わったら、せめて春が来るまでの一ヵ月半は、 仕事はあまり入れずに、受験生の母を熱演してあげたい。
温かい夜食も、カツ丼も作ろう。 大事な日に風邪をひかないように、娘の体調管理に気を回そう。
どうぞ、娘が志願校に受かりますように…。 来年は神様への願い事が多くなりそうだ。
…で。塾の先生の話に戻すと。
面談後、長女曰く。 「あんなぁ。塾のセンセが、お母さんの事よう分からんって言うてはった」
苦笑い。そら、そやろ。 マジメなのか、フマジメなのか、堅いのか、柔らかいのか、 自分でもよう分からん。
ましてや、妄想の中で遊ぶ私…。 「キミのお母さんはビョーキです」 はいはい。ほっといて。
Sako
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