Leaflets of the Rikyu Rat
DiaryINDEX|past|will
四月二十八日
豆腐屋へ行き豆腐と豆乳を戴く。 おいしかった。 彼はどれだけ食うんだと驚くくらい食った。すごい。 金剛峰寺→竜神温泉→奥の院
今回の旅で特に印象に残ったのは バス移動での有り余ったゆったりとした時間と その中でぽつぽつと交わした彼との会話、 そして外の風景に感激する彼の姿だった。
どうやら田舎出身の自分は「自然」というものに慣れてしまっていたらしい。 満天の星空を見てもさほど驚かないし 色とりどりの森を見ても感慨はわかない。 逆に東京や大阪の 計算されたビルなどの建造物には感動しきりである。 人工物にただ息を飲むだけではなく もっと己も五感を鋭くして 人生を過ごすべきであると感じた次第。
温泉にのんびりと浸かる。 畳の風呂という既成概念を破る趣向に贅沢感を噛み締め そして露天風呂で全てに満足する。 どこまでも続くかに思われる舗装された道路を歩く。 ふと村上春樹「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の世界が頭に浮かんだ。 きちんと伐採され整備されている道路は 僕の地元の「自然」とは大きく異なる。 雲ひとつない快晴の空に暖かい太陽の陽射し、溢れんばかりの緑。 完成された「世界の終り」のようであった。
(※小説と環境とは全く異なるけれども、その完全性はまさしく「世界の終り」を髣髴させた、ということ。)
|