Leaflets of the Rikyu Rat
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2005年04月30日(土) 遥か彼方 ��

 四月二十八日

 豆腐屋へ行き豆腐と豆乳を戴く。
 おいしかった。
 彼はどれだけ食うんだと驚くくらい食った。すごい。
 
 金剛峰寺→竜神温泉→奥の院

 今回の旅で特に印象に残ったのは
 バス移動での有り余ったゆったりとした時間と
 その中でぽつぽつと交わした彼との会話、
 そして外の風景に感激する彼の姿だった。

 どうやら田舎出身の自分は「自然」というものに慣れてしまっていたらしい。
 満天の星空を見てもさほど驚かないし
 色とりどりの森を見ても感慨はわかない。
 逆に東京や大阪の
 計算されたビルなどの建造物には感動しきりである。
 人工物にただ息を飲むだけではなく
 もっと己も五感を鋭くして
 人生を過ごすべきであると感じた次第。

 温泉にのんびりと浸かる。
 畳の風呂という既成概念を破る趣向に贅沢感を噛み締め
 そして露天風呂で全てに満足する。
 
 どこまでも続くかに思われる舗装された道路を歩く。
 ふと村上春樹「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の世界が頭に浮かんだ。
 きちんと伐採され整備されている道路は
 僕の地元の「自然」とは大きく異なる。
 雲ひとつない快晴の空に暖かい太陽の陽射し、溢れんばかりの緑。
 完成された「世界の終り」のようであった。




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 (※小説と環境とは全く異なるけれども、その完全性はまさしく「世界の終り」を髣髴させた、ということ。)


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加持 啓介 | MAIL |

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