TOM's Diary
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今日は、次回に繋げるために、第2回ですこし触れた、 加速の仕方についておさらい。
基本的にスピードを出せば出すほど燃費は悪くなる。 とは言え、必ずしもそうとも言えない場合がある。
たとえば、あるクルマで、 時速20キロで5速 800rpmで走行した場合と 時速80キロで5速2500rpmで走行した場合で 比較すれば、エンジンが効率よく廻る2500rpm 前後を(クルマやエンジンの種類によって回転数は異なる) 利用している時速80キロの方が燃費が良いかもしれない。
もちろん、上記の想定は、ギアレシオなどから言って ありえない場合もあるかも知れないし、実際の運転では、 無意識に無駄な負荷がかからないように調整するはず だが、それらを無視した極端な場合を想定していることを 理解して欲しい。 さらに言えば、上記の状態におけるアクセル開度や、 道路が上り坂か下り坂かなどによっても変化するし、 すべてを考慮すると違った結果が出る場合があることも 理解して欲しい。
ではなにが言いたいかと言うと、エンジンがもっとも効率 よく廻る回転数を使うのが一番燃費が良いと言う事だ。
加速する場合でも同じである。 一般に早めにシフトアップするのが良いと言っている のは、パワーは出るけど効率の悪くなる3000rpm 以上をできるだけ使わないようにしなさいと言う意味で あり、2000rpm以下のエンジン効率の悪い回転数 を多用するようでは、意味がない。 また、ゆっくり加速しなさいとも言われるがこれも 同じことである。効率が悪くなりはじめる3000rpm 以上の回転数を使うなと言う意味であって、効率が良くなる 前の2000rpm以下の回転数を多用するのは、まわりの 迷惑になるばかりか、燃費にも悪いのである。
もっとも効率よく廻る2500rpm前後(クルマや エンジンの種類によって効率の良い回転数は異なる) を利用して加速すると、結構な勢いで加速していく。 目の前に、ゆっくりと加速しているクルマがいると 邪魔に思えるほどである。「燃費のためにはゆっくり 加速したほうが良い」と聞かされたあとでは、いかにも 燃費に悪そうな勢いだ。
しかしよく考えて欲しい。 エンジンの効率が良いと言う事は少ないガソリンで もっとも力を出しているという意味だ。 しかもすばやく加速するので、アクセルを開けている 時間が短い。言い換えれば、ガソリンを使っている 時間が短いのだ。回転数が高いので、加速中はガソ リンをたくさん消費しているものの、短時間で加速を 終えてしまえば、加速を終えるまでのガソリンの 消費量は、ほんとにゆっくりと加速したときとさほど 変わらないのである。 (第2回で紹介した「理屈でおぼえる燃費向上ドライビング」 の実験結果によると、むしろ燃料消費は少ないくらいである)
むしろ、次の信号までの間の空走時間が増える分だけ 燃費が良いことになるのだ。
つまり、無謀ではない程度に、速やかに加速し、できるだけ 空送(もしくはパーシャル走行)時間を長く取ったほうが 燃費には良いのだ。
では、次回は、実際の走行ではどのようにすれば、速やかに 加速し、できるだけ空送(もしくはパーシャル走行)時間を 長く取ることができるかについて述べていくことにする。
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