TOM's Diary
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2006年10月11日(水) 燃費走行(第6回)

前回の話を要約すると、「とにかく、周囲に注意を払い、その場の状況をよく勘案
して、効率的な運転を行うこと」と言うことになるだろうか。つまり適切な状況
判断が重要であると言うことである。
実は、これを実行するととてもすばらしい副作用がある。

当然のことだが、周囲に注意を払うと言う事は安全運転に繋がる。
安全運転と言うと、スピードオーバーをしない、信号無視をしない、走行区分を
守る、そう言ったことを思い浮かべるかもしれないが、そうではない。事故を
起こさない、事故を誘発しない、回りのクルマや歩行者へ迷惑をかけない、と
言う意味だ。

制限速度をオーバーしなければ事故にあう確立が下がるかと言えば、下がるに
違いない。しかし、周囲の状況によっては制限速度をオーバーしてでも、流れに
乗った速度で走った方が良い場合もある。たとえば高速道路の追い越し車線。
80キロで走っているクルマを追い越そうとした時、120キロで流れて
いる追い越し車線に100キロで飛び出したら、自分は事故にあわなくても、
後方で急ブレーキを踏まざるを得なくなり、事故の誘発原因になる危険が高く
なる。
もちろん、本来は120キロで流れている集団をやり過ごすまで80キロで
我慢するのが正解であり(燃費だって120キロで走るより80キロの方が良い
ので、燃費走行と言う観点からも正解である)、速度超過を推奨しているわけ
ではない。しかし、80キロで我慢することにより、イライラして車間距離を
詰めたり、120キロの集団をやり過ごした後、急ハンドルで追い越し車線に
出てバランスを崩したり、そんな状況に陥るくらいなら、周囲の状況や自分の
置かれた状況などを充分に勘案して120キロまで加速した場合が良いことも
あると言うことである。

たとえば、片側2車線の道で右車線を走行中、前方に右折しようとしている
クルマが現れることがある。そんなとき、一般的には左車線に割り込むことで、
そのクルマを避けるだろうが、左車線が空いていれば問題ない。しかし、左車
線がとても混んでいて、しかも速い速度で流れているときにも強引に割り込もう
としているクルマを良く見かける。
そんなときでも充分に周囲の状況を見ていれば、右折しようとしているクルマを
早めに発見できるため、かなり手前から、速度を落とす前に左車線に車線変更
することが出来るであろう。直前に大型車がいたりして、なおかつ、両側の
商店のガラスなどに反射するウィンカーランプの明かりが見えなかったりして
発見が遅れたとしても、対向車の群れの切れ目を認識していれば、そのクルマが
実際に右折を行うタイミングが判るので強引な割り込みをしないで、すこし、
アクセルを戻すだけで、まっすぐに走り続けられるかもしれない。
直前で右ウィンカーを出され、しかも急ブレーキに近いかたちで減速された場合
でも、左車線のクルマの流れや、対向車線の状況が判っていなければ、自分も
急ブレーキをかけなければならなくなり、追突される危険が発生するが、充分に
状況を把握していれば、急ブレーキ以外の回避方法も選択肢に入れることが出来、
危険度を低減させることができる。

周囲の状況を良く見ていると、意外に多くのクルマが制限速度で走っていること
に気が付く。特に平日の深夜などは、「制限速度で走っているクルマなんて
ほとんどない」と言う声を多く聞く割に、実際には幹線道路ほど制限速度で走っ
ているクルマの割合が高い。制限速度を超えていてもせいぜい10キロ程度まで
である。
もっとよく見ると、流れが速くなったる区間と遅くなる区間があることもわかる。
(上記の通り、平日深夜の場合である。休日や昼間は必ずしもそうとは限らない。
特に休日はむやみやたらと速度超過しているクルマを良く見かける)
もう少し具体的に書くと、制限速度で流れている場所と、制限速度を10〜20
キロくらいまで超過している場所がある。特に後者は、20キロをはるかに超え
る速度で走行しているクルマの割合も増える。
この理由の一つには、取り締まりが多く行われていたり、オービスが設置されて
いる区間だったり、信号にひっかかる確立が高かったり、事故が多い区間が、
制限速度に近い速度で流れ、逆に信号にひっかかりにくく、取り締まりがあまり
行われていない区間が、比較的流れが速いようだ。
つまり、周囲の流れる速度を良く見ることで、取り締まりや、信号で無駄に急
ブレーキをかけたりする必要がなくなるわけだ。

取り締まりに関して言えば、周囲の状況を見ていれば、取り締まりが行われやす
い場所と言うのが判ってくる。樹木など物陰に隠れやすい場所があり、その先に
違反車両を停車させられるスペースがあるような場所で、道幅が広く、見通しが
良い場所はネズミ捕りが行われる可能性が高く、また、長い直線で0−400禁
止などと書かれている場所には確実に覆面が多く走っている。

すこし話が逸れたが、周囲の状況を常に認識しておくことは、とっさの場合に
速やかに対応できることに繋がる。
例えば対向車線の大型トラックが突然センターラインを飛び出してきたら・・・
トラックを見てから周囲の確認していたのでは回避行動に移る前にトラックと
正面衝突しているだろう。なにはともあれブレーキを踏むことは当然だが、
突進してくるトラックを避けるにはやはり右か左に避けなければ絶対にぶつか
ってしまう。最初から左側の車線が空いていることが判っていれば躊躇なく
左に避けることができるだろう。
もっと言ってしまえば、よく周りを見ていれば、大型トラックがセンターライン
を超える前になんらかの前兆(ふらついているとか、大型トラックがこちらに
避けてくる可能性がある事故が発生したとか)を見出すことが出来たはずであり
あらかじめ左車線に避けておいたり、いつでも避けられる位置に移動しておく
ことが出来るはずである。最悪でも、被害を最小に抑えられるはずだ。

そんな訳で、燃費走行は安全にも良いというお話でした。
次回に続く


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