TOM's Diary
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2007年01月17日(水) ホワイトカラーエグゼンプション3

ホワイトカラーエグゼンプション(以下「WE」と記述する)の導入においては、裁量性の確保をどのように行うかも重要である。

裁量性の確保と言っても数値ではなかなか表せない。
組合役員をやっている私自身、裁量労働制導入に関する会社との交渉の中でこの辺をどのように判断していくか今なお検討中である。
いろいろ調べてみても「包括的な作業指示のもと、作業を進めていく」「業務の具体的な遂行の手段、時間配分について具体的な指示をしないこと」と言った記述が多く、客観的ではない場合が多い。こうしたことを直接、裁量労働対象者に面談により確認し個別に判断していく必要があるだろう。

なお、裁量労働導入前に少なくとも裁量労働対象者に対してはある程度裁量権を与えた働き方をさせておくことは必要だと考えている。すなわち、裁量労働が入った段階では、対象者全員が裁量権を持った仕事の進め方をしていなければ、裁量労働制への移行は失敗してしまうことになるだろう。
もちろん、裁量労働制では働く場所の裁量や労働時間に関する裁量権も与えられなければならないが、導入以前にそこまでの裁量を与えることは無理である。しかしながら、上記の通り、「業務の具体的な遂行の手段、時間配分について具体的な指示なし」に労働させることは可能であろう(簡単なことのように思われるが、実際の現場に立つと納期やいろいろなしがらみでなかなか難しいのが現実でもある)。

このくらいのことが出来ないで、裁量労働制やWEの導入は難しいのではないかと考える。



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