つぶやける乙姫
辛口なのか、毒なのか・・・

2007年05月11日(金) 「ロッキー」

やべ。随分前に見たのに、レビューを書くのを忘れていた模様です(^^;)


近々「ロッキー・ザ・ファイナル」を見る予定なので、先に過去のロッキーシリーズのレビューをあげておかないと(>_<)!と思い、あせってのアップでございます。

若干記憶があいまいな部分もあるかもしれませんが、許してくださいまし。
(っつーか、すっかり書いた気でいるんだけどなぁ。ちょいと過去日記を見てみるかい)


それ以前に、実はワシ、「ロッキー」自体はもちろん知識として知ってはいたんですけれども、「どうせボクシングでボコボコやって、最後は勝って終わるっつーそんなもんなんでしょ?」と、勝手に思い込み見る気ゼロでいたのです。おまけにシルベスタ・スタローンのこともそれほど好きでもないというか、そんなにかっこいいとも演技が上手いとも思ったことがなかったので、見ないまま最近まで来ていたのです。

が、なにかにつけてウッチャン(←ナンチャンの相方のことね)がロッキーのことを言うのと、ミル姉さん(←結局これもウッチャンじゃん!)が熱く薦めていたっつーのもあって、「ちょっと観てみようかな〜」という気になってきていたのです。
なんせ、触手が動いた映画は大体DVDで見尽くしてしまったので、もはや新しく観るものがなくなっちゃったので、こりゃ見損ねた名作モノでもさらっていくしかないな・・・と思っていたのです。

で、ロッキーですよ。ほら、これを見るだけで5本分は稼げる(笑)。
しかも、男友達たちは軒並みロッキーの話になると熱く語るし。
個人的に4のサントラは昔結構聴いたし・・・とかなんとか、そんなこんなで「ロッキー」を借りてきたのです。


<あらすじ>
ロッキー・バルボアはイタリア系アメリカ人。ボクシングをやっているものの、決してパッとしたわけでもなく、普段の生活はマフィアの下っ端のさらに下っ端で借金の回収などをしているだけで、フィラデルフィアの下町でくすぶっていた。
そんなロッキーは友人のポーリーの妹であり、ロッキー行きつけのペットショップ屋で働くエイドリアンに密かに心を寄せていた。
しかしエイドリアンは身体も弱く、引っ込み思案なタイプで、ロッキーがいくら気さくに話しかけてもまともに返事すらしてくれない。
そんなあるとき、彼がいたこともないエイドリアンを心配したポーリーから「妹とデートしてやってくれ」と頼まれ、デートをすることに。
不器用ながらもエイドリアンを楽しませようと一生懸命のロッキーの優しさに触れ、エイドリアンも少しづつロッキーに心を開いていき、やがて二人は恋人同士の中に。
そんなとき、ヘビー級チャンピオンのアポロが話題づくりのために無名のボクサーの中から対戦相手を選ぶと発表。そして、「イタリアの種馬」というキャッチコピーが気に入ったことから、その対戦相手にロッキーを選ぶ。
エイドリアンはチャンピオンと戦うことは危険だとロッキーに言うものの、ロッキーはエイドリアンによりよい生活をさせてあげるために、学の無い自分のできる唯一のことが戦うことだと、アポロとの対戦を引き受けてしまう。
街の人間にも、無謀だとバカにされながらも、必死にトレーニングをつむロッキー。
そして、戦いのゴングが鳴った・・・。



とまぁ、こんな感じです。
で、感想。







面白かったっす(>_<)!





ごめんよ、シルベスタ(←友達?)・・・、君の原作なんだってね、荒削りだけど、面白かったよ(>_<)。
しかも、ロッキーと同じように、君もこの作品でアメリカンドリームを果たしたんだってね。やばいよ。



泣いちまったよう〜〜〜(>_<)!!





いままで大きな誤解をしていましたが、これはボクシング映画というよりは本当に人間ドラマだし、ロッキーとエイドリアンの恋愛映画といっても過言ではないですよ。シンプルな話だけに、直球で心を打つ良作です。
DVDには、撮影裏話とかついてるんですが、ロッキーがいかに極貧の中でこれを撮ったのかって話をしていて、街のチンピラ役が弟だったり、セコンド役にお父さんがいたりという話を聞くと、本当に大変な中でこれを作ったんだなってことが分かり、またちょっと感動。

でも、この「ロッキー」での一番のポイントというか、ワシが個人的にすごく好きなポイントは(ネタバレだけど、まぁこれを読む人は大概すでに見ていると信じて。これから見る人は、この先読まないでね♪)、

















ロッキーが勝たないってトコなんです。


アメリカンドリーム的には、おそらく「勝って終わり」というのが普通だと思うんですけれど、ロッキーの場合は、無謀と思われた試合を15ラウンドまで戦い抜き、判定にまで持ち込み、そこで敗れるというもの。
しかし、ロッキーとしては、15ラウンドを全力で戦い抜くことこそが大事で、もはや判定での勝敗はどうでもいいというところが魅力なんですわ。
んで、試合後、無名のボクサーがチャンピオンと死闘を繰り広げたことに仰天したマスコミが、帰ろうとするロッキーに群がるも、マイクを向けられたロッキーの口から出るのは、かの有名なセリフ








「エイドリア〜〜〜〜〜ン!!」





だけなわけです。


すんません。単純に泣かせていただきました。
っつーか、やはりボクシングのシーンもエイドリアン気分で見ちゃうんですねぇ。でもさらにいいのは、本当に試合をしている両者がどっちも本気でがんばるってとこでしょうか。両者の余裕のない感じでのファイトが、見るものの心をぐらぐらと揺さぶるのです。
もしもどっちかが中途半端な感じを見せたら、この映画の価値はぐっと下がることでしょう。


そういう意味ではやはりボクシング映画でもあるのかな。


で、さらにいうならば、このロッキーというキャラクターがすごくいいのです。
なんちゅーか、計算のない非常に素直な性格で、しかもボクシングをしている時以外は、性格的にはおとなしい、にくめないキャラなわけですわ。
そこも勝因のひとつだと思います。この映画には、極端な悪役がいないのです。いやなこと言っちゃう人にも、それなりの事情があるし、決して底意地の悪い感じではないから、観た後にスッキリする。



「さあ、アタシも頑張ろう!!!」


と、元気が沸いてくるのです。




しかし、20年くらいロッキーを否定してきたにも関わらず、こうもあっさり手のひらを返すとは、我ながら情け無い・・・(^^;)。

でも、本当に良かったです。もしも見て無い方がいたら、ぜひ観ていただきたい。

とりあえず、ワシのレビューはこのまま「5」まで続きます(笑)。



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