そうだと思う。 子供の頃、私の家は祖父や祖母も居て3世帯同居でした。 父は勤めに出ていて朝は私たちより早く家を出て 私たちが寝てしまってから帰宅する。 日曜日は接待ゴルフでほとんど居ないし10日やそこら 会わないでいることなど珍しくなかったです。 父と夕食を一緒に食べることなど有り得なかったですね、フツー。 祖父という人も箸の上げ下ろしにも厳しかったですが 食事中はTVはおろかおしゃべりもダメでした。 なので夕食の時に学校のアレコレなんて報告できませんよ、フツー。
すぐ下の妹が体が弱かった為、母は妹に掛かりっきりで 私は祖父母と過ごすことが多かったです。 「良い子」にしているとそれなりに「良い事」もあったので 意識して「良い子」にしてました。 岸本君の言ってた「誰だってそうじゃありません?フツー。」 本当にその通りでしたね。 徹朗さんも他の家がキャッチボールしてたの羨ましがってはいなかったし 「へぇ〜〜する家もあるんだ。」って感じだったし。 東さんの言うように「みんな自分がフツー」なのかもしれません。
加奈子さんと会った時どうして離婚したいのかその理由を 「好きな男が出来たのか?」と聞く徹朗さん。 フツー妻が突然家を出るとそう思いたくもなります。 「ラッキースタンプを貼ってたらふとそう思った」と言う加奈子さんに 「わかるように説明してくれよ」な徹朗さん。 なんか解る、すごい良くわかるんです、加奈子さんの気持ち。 毎日旦那の世話をして子供の面倒をみて買い物に行って食事を作って そんな日常の繰り返し。
私には旦那や子供が居るわけではないのですが 毎日だらだらと仕事に行って別に年収何千万とか稼ぐわけじゃないし 私じゃないとダメな仕事してるわけでもない。 「何やってるんだろう?」な焦燥感が時々襲ってくることがあります。 結婚してたり子供が居たりするとなおさら「こんなハズじゃなかった」 っていう焦りが強いのかもしれないですね。 ラッキースタンプを貼っていて突然何もかも投げ出したくなる そんな気持ち何となくわかります。 子供のことを愛していないという事実に気づく絶望感が 本当に胸に痛かったです。
最後のハーモニカのシーン 父親としての愛に目覚めたからなのか「父親としての自己満足」 なのか、後者っぽいけどどうなんだろう? 「理想の家庭」なんてそれこそ千差万別で 徹朗さんと凛ちゃんがどんな家族になっていくのか見届けたいですね。
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