オトナの恋愛考
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昨夜もいつも通りにひろの帰宅時間まで起きていようと思ったけれど どうしても我慢できなくてアラームを0時にセットして横になって どういう訳が気が付いたのが明け方の4時前。
携帯をチェックしたら案の定、彼から電話とメールの着信履歴。 時間は午前1時ちょっと過ぎ。まったく気付かなかった。
出勤時間を見計らって「おはようメール」を送った。
「ごめんね。アラームをセットしておいたのに気付いたら明け方だったよ。」
「目覚ましまでセットして待っててくれたの?! そんな事これからしなくて良いからね。 美容に悪いから起きて待っていなくていいんだよ。」
・・・と返事がきた。
だって、仕事からやっと解放されて 仕事帰りに私の声を聞きたいとか 話をしたいとか、そんな風に思ってくれるんだったら それは起きて待っている価値はある。
「大丈夫。いつもは起きてるんだけど昨夜はどうしても眠かったの。 今夜はやる事もあるのでちゃんと起きてるよ。」と返信しておいた。
そんなやり取りをしながらふと彼の笑顔を思い浮かべた。
ひろは私と一緒の時はいつもずっとゆるゆるの笑顔だから そういう人だと思っていた。笑顔を絶やさない穏やかな人物像。
でも、普段の仕事中の顔を垣間見た時に、 ああ、この人は私と一緒の時は 本当に楽しんでくれているんだなあとか 私と一緒の時は嬉しいんだなあ、とか そうわかった時はとても嬉しかった。
例の一連の事件の記事をチェックしてみた。
知れば知るほど、彼は日本のIT分野において 最前線で仕事をしている多忙なビジネスマンだと痛感する。
例えばIT関係の転職サイトによれば 彼の会社に転職して課長以上の管理職になるって事は そうとうの能力がないと難しいという事。 能力、キャリア、人格だけでなくある種の特殊な才能というか オーラというかそういうものを持っていないと 採用はかなり難しいと評価されていた。 もちろん年収も業界トップクラスである訳で それだけに仕事もハードだって事は 彼の仕事ぶりを見ていているからものすごく納得した。
そして私がいくらふざけて憎まれ口を言っても 私の携わっている浮世離れした業界の話を聞いても 私が愛しくて仕方がない故に小さな男の子扱いをしても いつも動じないでニコニコしている訳もわかった。
私の立場や言動に左右されたり、逆にチヤホヤする男も多いけど 彼はいつも私に対して冷静で落ち着いていて余裕すらある。 偉そうなことも言わないし、自慢もしないし、とても誠実で謙虚で でも、ちゃんと気遣いは見せてくれていつも一生懸命だ。
でも 私はきっと彼がどんな社会的な立場であったとしても 私はただの男として彼を愛するだろう、ただそれだけ。
彼は不思議なオーラを持っていて私はそばにいるだけで癒される。 初めて逢ったあの晩からきっと私はひろにものすごく懐いている。
明日、彼にまた逢えるのが待ち遠しい。
ただ今の時刻22:36 今夜は一応前から関わってきた仕事が仕上がりその打ち上げで 飲み会だと聞いている。 でも明日私と逢うのだから、いつものように朝までじゃなく ちゃんと今夜のうちに帰ると夕方メールがあった。
好きな飲み会も久しぶりだろうから 楽しいお酒は思いっきり楽しんでね、ひろ。
二日酔いだろうと寝不足だろうと 明日は私の中でぐっすり眠っても良いからね。
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