オトナの恋愛考
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2010年07月23日(金) 夏の計画






水曜日の晩に恋人は電話で話をしたがった。
けれど私の都合で話をする事が出来なかったので
昨夜の木曜の晩に約束をした。

約束した時間を40分も過ぎてから彼からのコールが鳴った。

いつもの嬉しそうな声ではなかった。
何かに憔悴し疲れきった弱々しい声。
あんなに元気のない彼は初めてだ。

話を盛り上げようと、私も他愛のない話題を考えながら
一生懸命、気を使いすぎて
彼の予告通りに携帯の電池が切れてから
何だか私もひどく疲れてしまったみたいだ。

ただ彼が夏のバカンスの提案をしてくれた。

「近いうちにゆっくり一泊でデートしようよ。」

「そうだね。いつも時間を気にしなくちゃいけなくて寂しい。」

「伊豆か箱根のどこかにしよ。」

「休みとれるの?7月いっぱいは忙しいでしょ?」

「うん、その予定だったんだけど。
 不本意にも今進めている案件がダメになってしまったら
 一気に暇になってしまいそうなんだよ。」


例の事件があれからずっと尾を引いていて
彼の会社が危機に陥っている事を示していた。

忙しく仕事で駆け回っている恋人も好きなんだけど
そのせいで彼の健康が蝕まれ、元気がなくなっていくことはもっと辛い。

今月末か来月の第一週の金曜に予定をフォーカスしようと約束をした。

どこか窓から海の見える部屋を今日オフの私が探す事になった。


今日は朝からまた仙台へ出張だ。
たぶん日帰りで深夜まで会社で仕事なんだろう。

今夜も電話をくれるのかな。





夢うさぎ |MAIL

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