岸部・・・?
目次|前の日|次の日
彼女と談笑していたらだんだんハイになってきて、おれは唐突に手をプルプル痙攣させながら白目をむいてみた。そしたら自分がそういうあんま師だという気になってきて、その状態のまま「いらっしゃいませ〜」と言ってみたら、志村のヒトミ婆さんみたいな声が出ておもしろかった。
ところが、横にいた彼女はその一連の行動を見て、一瞬本気で焦っておれの名前を叫んでいた。あんまりびっくりしていたので、ほんとは違ったけど「ひとみ婆さんのまね」って言ったらちょっと落ち着いていた。「架空の人物かと思ってびっくりしたー」やって。なんだこいつ。もう一度やってみたところ、大層ひいていて、「距離を感じた」と言った。残念だ。
頭がおかしくなることに臆病になるなよ。常軌を逸した状態を楽しみたい。周りも一緒に頭がおかしくなったらおもしろいのにぬあああ〜〜〜〜。というか単に気持ち悪いのでは?という一抹の懐疑を抱きつつさようなら。
|