空虚。
しずく。



 苛立ちと、憎しみ。

こんなにも涙が止まらなかった事は、

今までありません。

子供だと言われようが、

どうしても割り切れなかったから。


二人で見るはずだった場所を、

一人でゆっくりと見て回りました。

意識だけが遠く離れていて、

それが、とてもキレイだったせいか、

また、涙が溢れました。


帰る場所も、宛てもなく。

最終電車に乗って、

二つ前の駅で降りました。

真夜中の住宅街を、裸足になって歩き、

道もわからぬまま、ただ、歩き続けました。


これ以上、泣きたくなかったので、

無理に、笑いながら、

腕を、切りながら、

歩きました。


苛立ちだけが、後から後から湧いてきます。

一つ片付けたと思えば、また、次が。

楽になりたい、ただそれだけで、

自分を切っていました。


そのうち、満足出来なくなり、

誰でもいいから、次にあった人を刺してみよう、

と、考えたら、少し、笑顔になれました。


裏切られた、思いと、

あの人のせいじゃない、思いと、

仕方ない、思いと、

割り切らなければ、という、思いと。


全てがごちゃごちゃになって、

ただ、泣きながら、笑うしかありませんでした。


・・・気づけば私は、部屋にいて。

いつのまにか服まで着替えていましたが、

気持ちは何も変わっておらず。


聞こえ続ける声を無視して、

ぬいぐるみを投げつけ、涙を流し、

壁を殴り、また、切りました。


自分が悪いんだ、と思いつめていた頭は、

初めて、周りの人間への憎しみへ変わり、

純粋な殺人衝動と、

自殺願望を抑えるため、

窓に鍵をかけ、

部屋のドアを閉め、

手錠をかけ、

カッターを持って、

残されたわずかな理性で、

ひたすらおさえるしかありませんでした。


半ば無理やりに眠り、

目が醒めても何も変わっておらず。

また、苛立ちとの戦い。


こんなに泣いた事、私は今までありません。

2002年08月15日(木)
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