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■ 戒め。
「眠れないの。」
と、笑って言った。
夜中に何度も目が覚めて、
その度に怖くて、悲しくて。
目が覚めても、眠った実感がないの。
少しだけ、頑張って、ご飯を食べた。
気持ち悪くて、吐きたくて、でも吐けなくて。
どうして、嘔吐がこんなに怖いんだろう?
昔、私はよく車酔いして、
そうなったら、必ず吐いてて。
そんな自分が、みじめで。
だからかなぁ?
吐くこと、汚いこと、みじめなこと。
そんな認識がある。
ご飯食べる=気持ち悪くなる=吐きたい。
だけど、吐きたくないから。
吐きたくない=ご飯食べなきゃいい。
そう、結論付ける。
自業自得の、足のキズから、
膿が出てきて、皮膚に黄色いあとを残す。
醜く膨れたそれを突っつくと、
汚い色の膿がまた流れ出すから、
腹が立って、
メスを突き立てて全部流した。
柔らかい皮を剥がすと、
ピンク色の肉が露出して、
触れると、ちりちりと痛んだ。
わざと、刃先を当てたら、
電流のように痛みが走って、
思わず、「っ」と、うめきが漏れた。
ああ、皮を剥がせば、
こんなにも敏感になるのか。
じゃあ、塩でもすりこんだらどうなるかな。
拷問としては、あまりに初歩的な手段だけど。
そこが、自分だと思えば、
ちっとも楽しくなんかないけど、
別の、人間、だと思えばとても楽しいよ?
頭の中に、またシナリオが組みあがる。
階段を降りるとき、お茶を飲むとき、テレビを見ながら。
無防備に置いてあるそこの包丁を取って、
私から私を奪った彼らを刺せば、
少しは、満たされるだろうか?と。
嫌悪していたはずなのに、
いつのまにかそれに楽しみを見い出している。
いつか現実になるんじゃないかと、危惧する。
止めて、止めなきゃ。なんとか・・・!
抑圧するたび、それは増大する。
笑う、口許。
笑いあった昨日が、遠い記憶のようだ。
今私は、手錠をかけ、刃物を手に持つ。
もう、自傷なんて気はない。
「この鍵を外して、そこのドアを開けろ。」
嫌だ、と抱きしめたぬいぐるみは放り投げられた。
理性と、衝動は別物なんだ。と、思う。
「誰かの人生を奪う権利なんて、 それがたとえどんなに憎い人でも、 ないんだ。ってわかってるよ。」
だけど、ダメなんだ。
足りないんだ、怖いんだ。
嫌なんだ。でも、言えない。
ずっと、欲しいと思ってた。
だけどもう、身体を抱きたいんじゃない。
私が欲しいのは、その後。
嫌だ、違う。
笑ってたいだけ。
嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ!
そんな葛藤とは裏腹に。
口許は、笑顔なの。
誰か、誰か止めて。
2002年08月17日(土)
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