空虚。
しずく。



 異端。

自分にとって当然であることも、
世間は容赦なく奇異の瞳で見てくる。
その何気ない会話さえ、少し、痛かった。
…同性愛は、そんなに気持ち悪いですか?

男は女を愛するもので、
女は男を愛するものだなんて、誰が決めたのだろう。

真似事のセックスでも。
欲し、想う気持ちは同じなのに。
どれほど繋がりたいと願っても。
"ソレ"がない私にはどうしようもなくて。
理性を飛ばした声で「欲しい」と強請られる度、
切なくて、泣きそうになる。
今、この瞬間だけあれ、が欲しいと。
いつもは嫌悪しているはずなのに。

中で感じたい。
一つになりたい。
繋がりたい。
まるっきり男の思考だ、と思うけれど。

***

世間が許さなくても、
奇異の瞳で見られても、変態と罵られても。
自分だけは、自分を認めてあげてください。
なんにもおかしなことじゃない。
病気でもなんでもない。
それは、「普通」の愛の形だから。

でも、両親から罵られることは、許して。
受け入れるのはきっと、難しいから。
許せないことだと思うから。
それは、わかるから。

ごめんなさい。
でも、これが私なんです。
例え原因がなんであれ、好きな人は、女性です。
そう胸を張って、言うから。

認めてくれなくていいから、否定しないで欲しい。
出来たら、そう、出来たらでいい。

…それだけを、願わせてください。

2004年05月08日(土)
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