空虚。
しずく。



 酒浸り。

逃避しているわけじゃない、
と自分を納得させる事も、もう止めた。
現実から逃げたい。でも、それは出来ない。
だからかりそめの浮遊感にこの身を任せてしまう。
自分でない瞬間が得られるのなら、
酒であろうとセックスであろうと、なんでも構わない。
自分の中に傷をつけられるのは結局自分しかいない。
自らがおぞましくなる程の、個人主義。
何にも感情を動かすことなく、生きている。

彼女に腕を切ることを止められてから、
今まで一度も、自らの意思で切ってはいない。
今度切ったら塩を傷口にすり込むよ、って。
…笑ってしまったけど、少し、嬉しくて、怖かった。
でも、この間誤って掌を切ってしまった時に、
…ほっとしたんだ。そして、嬉しかった。昂ぶった。
久しぶりに自分の血を見られた事の喜び、昂ぶり。
私の中に血が通っていた、こんなにも赤い、血が。
そんな実感。情けなくなるほどの、現実感のなさ。
自分の身に起こる事、世の中を騒がせるすべての事象に対しての、
興味のなさ。自分の心。
復活した、死への憧れ。
奇形児を見て、笑っている自分。
子供を殺したくなる自分。
死体写真を見て、喜ぶ自分。死に触れたい自分。
食べたい気持ちはおさまった。スカトロへの欲望もおさまった。
…だけど、どんどん深みにはまっている自分を感じる。
もっと刺激が欲しい。何かを感じたい。
気持ち悪さでも、恐怖でも、快楽でもなんでもいい。
こんな状態を続けたくは無い。
なんでもいい。ただ、感じたい。
心の底から、何かを感じたい。
少しずつ置き忘れてきたものを取り返す事は出来ないけれど。
今からでも遅くない。今からでも、生きていける。
私はまだ、終わりたくない。

なぁ、…私は許されるか?
これだけ罪を犯して、許されるのか?
ごめんな。自業自得だよな。
…怖かったよな。ごめんな。
ごめんな。ごめん…

…助け、って誰に呼べばいいのかな?
そんな人、誰もいないときは、誰を呼べばいいのかな?
…苦しいのかわからないけど、なんだか、気持ち悪いんだ。
生きてるよな?私、今、生きているよな?
誰がそれを証明してくれるのかな。こんなに、許されていないのに。
ああ、もう、あなたを抱いても何も感じられない。
欲しい。めちゃくちゃに壊したい。側によるな。
嫌だ。くれ。ダメだ。よこせ。死ね。生きて、そのままの。
お前が、死ね。はやく、生きろ、生きて、死ね。クソ野郎。
誰も。誰も彼も。
けっ…つまんねえ…あはは、壊れたい。

2005年01月02日(日)
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