月組の中日公演を見に行った。 チケット入手はとても困難だった。 ただでさえも入りにくいのに今回はコウちゃんが次回作で退団と発表、 そして次期星組トップスターと発表されたワタル氏が出演。
チケットはもちろん・・・なかった。 半ばあきらめていた・・・があきらめきれずに、知人に駄々をこねた。 ・・・こねられた知人は・・・チケットを譲ってくれた。感謝感謝。
『長い春の果てに』 これは大劇場公演中から気に入っていた。 まあ、ステファンとエヴァの年齢差を気にしたら、見入ることができないけど しぶじゅんステファンが超カッコイイのとえみくらエヴァが最高にかわいい。 だから・・・それだけでいい。
ワタル氏クロードもいやなヤツだけど泣かせてくれるし、 コウちゃんナタリーはなんだか未練ありまくりだけど、スタイルいいし。
でも残念ながら、タニオカくんのブリスは普通度のほうが増していた。 ぶっこわれ度は大劇場のほうが高かった(>_<)
私のお気に入りはしぶじゅんの一挙手一投足。 院長である父の小言を聞く時のめんどくさげな態度も エヴァを見つけた時の“まんまと乗せられた”という態度も ナタリーにうまく言えないところ・・・全て全てがかっこいい。 「かっちょえ―――――っ!!!」そのまんまである。
えみくらちゃんのエヴァは本当に等身大でかわいい。 中でもお気に入りはうさぎちゃん。 4人のうさぎちゃんの中で1番イケてない衣装のうさぎちゃん。 そのイケてなさがかわいい。 彼女は幼い感じがするけれどお芝居もウマイし、歌えるから安心。
・・・前見た時、こんなに泣いたっけ? ・・・・・・そう思うくらい泣かされた。 ステファンが自分の運命を変えた手術を思い出すシーン、 そしてエヴァがステファンに手術前の不安を打ち明けるシーン、 クロードが死んだあとのクロードを取り巻くシーン。 それから・・・・・・手術が成功して・・・6年過ぎたあと、 再会したエヴァに思い出してもらえなかったステファン・・・ 泣けた泣けた・・・・・・。
えみくらちゃんのエヴァも泣いていた。 フローレンスにステファンが振られたあと、 勇者のお守りの首飾りをもらって不安な気持ちを打ち明けるところで エヴァは本当に泣いていた。ステファンはその涙をぬぐっていた。
見ているほうも引き込まれる。ヨケイなことを考える間もない。
そして見終わったあとにも心地よい満足感があった。
『With a Song in my Heart』 こちらもわりと好きなショーだった。 すっごい盛り上がりがあるわけじゃないけれども 見ている側に飽きる間を与えない・・・無駄のないショーだと思う。
オープニングもバウ組の抜けた人数の少なさを感じさせない華やかさ。 そのあと『I am 100歳』から『イリュージョン』へと続き、 シアワセ気分になれるきりやんの『Blue Moon』・・・そして あれよあれよと『オリエント』へ・・・。 ここのえみくらちゃんもかわいい。 でもプリンセスたちがえみくらちゃんを入れて3人しかいない。 アメリカの船員たちも3人しかいない・・・ちょっと淋しい。
そしていよいよ・・・・・・・ 元々の私たち姉妹の大のお気に入りのシーンはチャイナドール。 妖しげなしぶじゅんとヤバそうなワタル氏の絡み。 18歳以下禁止・・・としておきたいくらいのヤバさ。 「うっひゃ―――っ!!!」という感じで見入ってしまったが、 淋しいことにラストがエラクあっさりとしていた。「え?それだけ?」 しぶじゅんのチャイナドールとワタル氏マフィアとの絡みが極々“普通”だったこと。 もっとねーっとり、くどーく、くどーくいってほしかった。残念。 その後のチャイナドールが男役を引き連れて踊るところ・・・。 もう完璧・・・。笑ってしまうほど・・・完璧だった。「紫吹さんやりすぎ。」ってくらい。
ココで外部公演ならではのことがチラホラと・・・・・・。 しぶじゅんがチャイナドールで出てきた途端、あっちこっちで 「あれ、しぶきじゅんやな。」「あれ、男役のしぶきじゅんやな。」という声が。 一度、暗転ののち、また出てきたおみ足出したしぶじゅんにも 「あれもしぶきじゅんやな。」とまあ、ホントあっちこっちで連呼連呼連呼。
そのあと、お子ちゃまみたいな大人の役のえみくらちゃん登場。 そしてあーっという間にフィナーレへ。
エトワールのアリアちゃんがちょっと声がしんどそうだった。
パレードの時、びっくりすることがあった。 私は月組で必ず見たい生徒にのぞみちゃんこと楠恵華ちゃんがいる。 お芝居でもショーでも必ず探す。 下級生のくせに彼も目線のヤリ方がなかなかいい。 そののぞみちゃんがなんとパレードの時、娘役2人と一緒に 歌いながら階段を降りてきたのだ・・・これにはびっくり。 オペラ覗きながら「なんでおらんのやろう?」って思ってたところだったから ホントにびっくりした。 「ま、まじで〜〜〜〜?のぞみちゃん、あんなところに・・・。」って。 外部公演ならではのオイシサだった。
そのあと、順番に羽をしょって降りてくるスターたち。 えみくらちゃんでどよめきが起きた。「大きな羽根〜〜〜〜〜〜〜。」と。 しぶじゅんの時は客席が揺れた・・・・・・。「おおおおおおおお〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
ホントにあ――――――っという間の公演だった。
ワタル氏がずーっとにこやか・・・というかめちゃいい顔して楽しそうだった。 ま、もちろん、他の人も・・・なんだけど、クロードのあとだったから、 ヨケイにそう思えた。「お芝居のぶん、発散してるな。」という感じだった。
宙組へ行ってしまうタニオカくん、星組へ来てくれる汐美ちゃん。 2人を見ていてなんだかしみじみとしてしまった。
タニオカくん・・・宙組へ行ってもそのキャラのままでいてや。 汐美ちゃん、とうこをヨロシク頼むで。
コウちゃんもあと1作かぁ・・・淋しいな。 コウちゃんのお芝居・・・歌、ダンス・・・全てがあったかくて好きだったからな。 ズバぬけてウマイわけではないのに心がこもっていて心地いいのだ。 また味のある実力派が1人いなくなるのかと思うとホントに惜しすぎる。
いろんな思いを馳せながら、妹と騒ぎながら・・・・・・帰路についた。
+おまけ+ 迷惑な話があった。 休憩が終わって、これから2幕が始まろうという時、 ま、1幕が始まる時もそうだったけど、しぶじゅんのアナウンスが始まっているのに 客席はザワザワしていて、座席についていない人がやたら多かった。 2部が始まる時に・・・サイアクなことが起こった。 幕はあき、みんなスタンバイして、しぶじゅんはもう歌っているのに、 暗闇の中で「はるお――――――っ!!!」と息子の名前を呼び、 自分の座席を探す、おばちゃん・・・・・・。 そして「おおっ!ここ。」と答える息子はるお。
舞台の上ではみんな笑っていた・・・。笑いを堪えながら笑っていた。 仕方のないことだと思っても・・・これはちょっと・・・やめてほしー。 そう思った・・・・・・・。
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