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■ 初恋
雨降る夜 肌寒い店内 まだキミがいない
待ち合わせの場所 いつものコンビニ ほんの些細な帰り道
キミから握る手 戸惑うボク 初めての温もり
「恥ずかしいんだからね。本当は」 赤い顔のキミ 強く握る手
二人で待った地下鉄 そっけない態度 まだ来ないでと祈る本心
急いで車内 座席に滑り込むキミ いつもボクはキミの正面
サヨナラが寂しくて 手を振りたくなくて まだ離れたくなくて
時は無情に 二人を思い出とは別に 押し流して別々に
今はキミも 一児の母 幸せな家庭
今はボクも 一人の孤独 一人の部屋
落ち着かなくて また来てしまった 待ち合わせのコンビニ
雑誌のラック 飲み物の棚 お菓子売り場
こんな所に もう来るはずもないのに 判っているのに
まだボクは 忘れたくなくて キミの痕を追いかけている
キミが好き ずっと 初恋のころのキミが好き
叶わぬ恋に震えて また涙一筋 心の傷跡。
2002年11月16日(土)
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