◇日記◇
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母は、そもそもなぜ父がキリスト教に帰依したのか、知らない。
どうしてだか、突然教会に行くって言い出したの、と言う。
私は知っている。
母が、キリスト教だからだ。
父が洗礼名を決めるとき、私に「この名前はどうだ」と聞いた。
私の知らない人の名前だったから、いいんじゃない、と答えた。
父が「誰が好き?」と聞くので
「ヨハネ」と答えた。
父は、そのままビッグネームのヨハネを、洗礼名にしてしまった。
これは想像だけれども、一時期母は、私の実家の墓に入りたくない、と
主張していたことがある。海に散骨して、と私に言っていた。
その母の意をくんで、父はキリスト教に帰依したのではないか。
だとしたら、母にはやはり同時に同じ共同墓地に入って欲しい。
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父の納骨のことを、お母さんが亡くなったら二人一緒に教会の共同墓地に
納骨してあげるから、と言ってなだめられた、と思っていた。
違った。
今日言われたのは「あなたが私より先に死んだらどうしよう」だった。
自分は長生きする、と信じている母。生命線が長いからだそうだ。
私に生命線をみせろ、と言うので、毎回「お母さんより短いよ」と
言いながら見せている。
ほんとだ、と言う母。
そして「私だけ生き残ったらどうしよう」と。
さらに「あなたが先に死んだら、お父さんの納骨どうしよう」と。
「私が先に死んだらお母さんの骨を拾ってくれる人がいなくなって大変ね」
と冗談でかえし
「私も子供がいないし、誰が骨を拾ってくれるやら(笑)」と笑ったら
真顔で
「じゃ、あなたが私より先に死んだ方がいいわね」と言われた。
認知症なのか、広汎性発達障害なのか、迷う。
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まさこさんの女子力のなさに、脱力。
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母が、納骨のことをまた蒸し返しはじめた。
これで三回目。
「一パーセントでも、お父さんとお母さんが別々のお墓に
埋葬される可能性があるなら、絶対に反対」
と強く言ってみた。
納得してくれたかどうか。
母の今の心配は、娘より長生きすることらしい。
私が17歳の時に祖母が亡くなった。
それから7年経って、叔母が亡くなった。
その後、私が体調を崩すたびに言われたのは
「次があなただったらどうしよう」ということ。
「私のまわりの人が次々と死んでしまう、次があなただったらどうしよう」と。
それから30年近く経って、
祖父母が亡くなり、父が亡くなったいま、母はまた恐れている。
娘が先に死んだらどうしよう、と。
そういう人、とわかっている。
わかってはいても、母には違和感を感じざるを得ない。
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気がつくと、怒濤の一週間も明日と明後日を残すのみ。
昨日からの、母からの色々で、精神的にくたびれ果てている。
あーあーあーあー。
結局、何も持たずに素直にすんなり生きていくのが、勝ちかも。
とりあえず、今夜は早く寝よう。
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今年は、季節に割に無関心にきてしまった。
桜も見なかったし、新緑を楽しむ暇もなかったからか
紅葉にもあまり気持ちが動かない。
外のことより、自分のなかのことに一所懸命なのかもしれない。
それはそれで、ま、いいか。
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少しずつ、本棚を整理している。
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最近、らく〜に暮らしている。
環境は変化していないのだが、
らくに洗濯をし、らくに買い物をし、らくに食事を作っている。
ようやく。
ようやくここまで来た。
長い道のりだった。
いちいち、疲労困憊しなくても生活がスムーズに流れることの楽しさ。
いちいち恐怖におびえなくても外出できる気楽さ。
病気が完全に治ったわけではないようだけれども、
このくらい普通に生活ができれば、もういうことない。
他人から見ると、外食が苦手、大きな駅も嫌い、飛行機はダメ、と
オカシイところだらけだけれども、それでいい。
図書館で発作を起こし、その図書館のみならずあらゆる図書館に恐怖は般化し
本屋さんという本屋さんがダメになったときが精神的に一番きつかった。
あれから20年。
明日は一人で紀伊○屋に行ってこよう、なんて考えられるようになった。
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昨夜のN○K「さ○なら私」を、ねこぞと二人で観た。
石段を転がり落ちるの?痛そう、という感想から始まり、
まさか入れ替わらないよね、まさかね、あはは、と観ていたら
コロッと入れ替わり、仰天。
それじゃあんまりにもねぇ…簡単すぎるっていうか…
いや、リスペクト?
そういえば、おみとしのりさんも出てるし!
タイトル!
「さよなら私」ってタイトル!この言葉は、
『転校○』のラストシーンで
おみくんが引っ越していってしまって、その軽トラを
小林聡美さんが走っておいかけて言う台詞じゃなかった?
そうだっけか?
そうそう、そして、小林さん立ち止まって、くるっと向こうを向いて
るん、ってスキップしながら自分ちへと戻っていくの、
あのラストは印象的だった、
と大盛り上がりしたのだが、真相はどうなのだろう。
ネットで調べれば出てくるのだろうけど、
そうだっけ、どうだっけ、と考えるのも楽しくて、調べていない。
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昔こういうことがあって、それを踏まえてこの映画(や音楽やイロイロ)は
作られているんだって、という知識をこれまでも得ることはあった。
だが、自分がリアルタイムで観た映画や音楽やイロイロとリンクする作品が
出てきて、それに自分で気がつくという現象が起き始めたのは、最近である。
いま、様々な意味で、人生最高の時期にいるのだろう。
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今朝のいのっちは、素敵だった。
私がうどうさんなら、いのっちに惚れる。
毎朝の「エリー」も可愛い。
新婚当時ってあんなんだった、と思い返してみたり。
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毎日が、びゅんびゅんと音をたてて飛んでいく。
私はそれを、あらあらあら、と眺めているのみ。
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今日は、朝から台風情報を見ている。
嬉しいことに、心斎橋のとさかさんを久しぶりに見ることができた。
りにあ(呼び捨て 笑)は、松山にいた。
みんな元気。
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ずっと抱いているこの罪悪感のようなものは
一体なんなのだろう。
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この情景には、誰しもが共感できるだろう。
何の説明もいらない、わかりやすい歌である。
言葉も平明である。思ったままを言葉にし、それが歌となっている。
だが、ここに何の思想性もないのか、というとそうではない。
一日、存分に働き、休息を取る。
明日はまた労働が待っているが、今日はもうおしまい。
一日の仕事をやり遂げたことに対する誇りと喜び。
真面目で複雑で、滑稽で哀しい人間への応援の歌である。
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○○革命、がひっきりなしに世界で起きている。
かつて、イギリスのピューリタン革命からはじまった「市民の革命」が
ヨーロッパ各国を変えていったように、
いま、再び市民革命の時代がきた。
ただ、アラブ諸国は、何かが違うらしい。
精神的風土、と言ってしまえば簡単なのだろうが、
そこに生まれ育っていない私たちには理解しきれないものがある。
彼らは、彼ら自身で彼らの国を立て直さないとならないのだろう。
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知事選挙が、鬱陶しい。
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物事が片付くはしから、新しい懸案事項が。
そうやって時間は過ぎ、人生は過ぎるのかもしれない。
今頃になってわかっても、ちょっと遅い。
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私は、人より成長するのがゆっくりだ。
昔から、それは知っていた。
これからもゆっくり。
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