見つめる日々

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2003年12月20日(土) 
 これは夢。

 みんなと歓談している。久しぶりに集った友人たちの輪の中で、私も娘も大きな声をあげて笑っている。こんなに声を上げて笑うのはどのくらいぶりだろう。
 その時。
 突然蜘蛛が現れ。でもみんな何もないかのように笑っており。まるで私にしか見えないかのようで。突然に蜘蛛が現れ。
 その蜘蛛が飛ぶ。私めがけて。真っ直ぐに飛んできて。私は声を上げる暇もなく手で振り払おうとし。
 そして目覚めると。
 枕元に、娘の近くに、いつもの蜘蛛が、でもこいつは掌に納まるくらいのそんな大きさの蜘蛛が、何匹も何匹も現れ。
 嘘だ、こんなの嘘だ、夢だ、あり得ない、あり得る筈がない。私は必死に蜘蛛を消そうとし、でも体の震えは大きくなるばかりで。
 そうだ、電気、電気をつければ。
 ------そうしてようやくいなくなる、毒蜘蛛。
 もうだめかと思った。とうとう本物かと思った。
 一体何処までが夢で、何処までが幻視で、何処までが現実なのか。
 私にはだんだん、分からなくなってゆく。


遠藤みちる HOMEMAIL

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