
戯 言ノ源
―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰
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2008年08月10日(日) ■ |
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結局まだまだその話。 |
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ハリー・ポッター最終巻のお蔭で生活リズムが狂ったのは先日散々述べましたが、その後気になった点をネットで解決してみたりそこで挙げられていた点が更に気になったりと繰り返していたらまた一週間くらい費やしてしまいました。お前ばっかでー。 ので、その気になった点を再び箇条書きしてみるテスト。その内またネタバレ的要素が含まれる時がありますがそん時は一応反転させておくので任意で御覧下さいませ。ふっ、責任逃れが板についてきたぜ。
・基本的に蔑ろにされているレイブンクローとハッフルパフ というよりグリフィンドールとスリザリンの対立ばかりが全面に押し出されているというか? 結局スリザリンは何処までいっても邪悪であるというようなイメージが付き纏い、だったらもうスリザリンは閉鎖してみんなダームストラング言っちゃえばいいとか思うんですが。 頭脳としての優秀さで言うならレイブンクローがもっと注目されてもいいのに、勿論我々が見ているのは魔法界でも有名なハリー・ポッターの話ですから彼の属する寮が取り沙汰されるのもわからないではないんですが。或いは作品の味からするともっとハッフルパフも賞賛されるべきで、おちこぼれ集団と呼ぶか誰しもを平等にと取るかは書き方次第ですから。
・死喰い人弱過ぎる おそれるべきがヴォルデモートなのはわかります。しかし彼の腹心(と思い込んでいる)ベラトリックス他死喰い人達が如何せん。 謎のプリンスでセブルスも皮肉っていますが、魔法省の戦いにおいて、不死鳥の騎士団の加勢が来たにしても成年に達していない学生(というのがハリー・ポッター内で結構重要視されているので)に手を焼いているって、どうよ? 数で劣っていた訳でも無かろうに。 それは勿論DAで訓練した甲斐と言えばそうでしょうが、嘗てヴォルデモートが全盛期だった時同じくらいに魔法を使いこなせる人は少なかったのか? そうかも知れない。何せ盾の呪文も満足に使えない輩が多いというのだからして。 やっぱりここら辺は、魔法の強弱や習得の難易が関わってくるのかな。石化や麻痺や失神呪文の差が判らないのもその辺の疑問の一つです。どう違うのさ。どれかでいいと思われる。
・そういえばフルーパウダーでダイアゴンに出る時は何処の暖炉なんだろう? ノクターン横丁で個人店に落ちたのなら、例えば漏れ鍋の暖炉とかなのか。それとも魔法省の如く専用であるのだろうか。まぁ、それを目指していてもずれて箒屋に登場とかはあると思うんですがね。
・ミドルネームのあり方がよくわからないんだ僕。 先日のネタバレ帳の中でさる人の名前だけ何故候補から除外されているのかと思っていたんですが、補完情報を目にしたらばきちんとミドルネームに組み込まれていました。ちゃんと調べておけよなー。 しかし、日本人だからなのかこのミドルがどんな意味を持つのやらはてさてさっぱりです。姓名ではない、例えば何かしら込めたい意味とか? 日本なら漢字と読みで込められる分をもう一つ加えて、みたいなところなのか?
・人が死ぬ度、魔法の道具を今こそ使えと焦れてしまう 不死鳥の涙や、タイムターナーは使えないのかと考えつつ、二つはまぁ其々理由があるにして、幸運薬はどうなんだろう? 謎のプリンス終盤で効力を発揮した点から、用意してあってもよいのではないかと。ホラスに作って貰えばよかったのに。
さてここからはちょっと邦版限定の話。 以前から翻訳の妙を感じる事は多く、読み終えた後2chに助けて貰う事数回、でも原書に挑む余力は無いので今後も日本語版で満足する事にしますよ。しますが、それでもやっぱりなんだこれ? っていうのは多いんです。その辺幾つか。
・やたらと登場回数の多かった赤剥けの謎 クィディッチをしていても冬の厳寒の中でもところどころでこの赤剥けが出てくるんですが、大抵が嗚呼、まぁ、赤剥けになるっちゃあなるのかな、みたいな、釈然としない納得だったりして、登場箇所が多いのと場所によりバリエーションがあるのでこれ、とは言えませんが必ずしも赤剥けが正しい訳ではないようで。
・マーリンの猿股の真実 2chの解説によると、これはアーサー王に関する、ファンタジー好きなら知っていて当然な類いの言葉遊びなんだそうです。 残念ながら自分はそう言われてもまださっぱりぷーなんですが、キリスト圏でいうジーザスやオーマイゴッドのような、驚きの表現をマーリンのヒゲ、なんてするそうで。 これまで邦版では驚き桃の木山椒の木、とされていたところなんですが、最終巻でいきなり猿股出されて、前数行果ては数頁遡ってから、重要な意味が隠されてはいないらしいと判断して放置していたんですが、読了後矢張り気になって調べる始末。取り敢えず股引とかパンツじゃいけなかったのか。 しかし、どうせなら初出の時に少し説明をしてマーリンを使うか、最後まで木シリーズで攻めて欲しかったところです。思わぬところで現実に引き戻されてしまったトラップその一。
・ディメンターやデスイーターの呼び名 必ず漢字にしなければならない大陸側と違ってそのままで伝えられるカタカナという素晴らしいものがあるのに何故その表現を敢て削ってしまうのだろう? 訝しいばかりです。 いや漢字が悪い訳ではなく、なんというか、その漢字の意味まで付随してしまう訳じゃないですか。吸魂鬼や死喰い人という当て字はいいと思いますが、そう書いてルビでカタカナ付けて欲しかった。そう出来る言語形態なのだから。 その割に一聞ではぴんと来ないアトリウムやパロミノには漢字や説明をくれないのが少し不親切に感じてしまう傲慢な読者。勿論作中もやもやしながら後でネットで調べましたがね。
・猫撫で声がやたらに多い件 ヴォルデモートやセブルスが赤ちゃん言葉に相当するもので喋っているなんて考えたくはないねw それでもかんとか、とても冷酷で残酷な響きでありながら言葉だけは優しいとか、慇懃無礼に通じるものかなとか、自分で変換していましたが、やっぱり猫撫で声っていうのはどうかと思うんですよ。
・セブルスの表現 実はちょいちょい変な動作だなと思っていた、やたらと唇をめくりあげる、ヒョコヒョコ歩く、は、有志による別の翻訳によれば、口を歪める冷笑、音を立てずに歩く、なんだそうです。嗚呼、しっくり! いや、むきって歯茎見せたりずっと三頭犬に足を噛まれたかのような表現でも、それが本家とされるならそういうセブルスなんだと受け入れますがね。そうでないのなら、そして原文の方がしっくりくるのなら、其方を優先して認識したいなと。 後、すっごいどうでもいいっていうか翻訳に関係しない、セブルスに入れ込んでいるが故の思い込みなんすが、羞恥心のサビをほんのちょっとだけ重ねたら腹筋が痛い件。それはお前が馬鹿なんだよ。
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