
戯 言ノ源
―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰
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2008年08月11日(月) ■ |
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宙を舞う言の葉に見出すは。 |
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昨日ネタバレがどうとか言っていましたがなんかもうあれなので今日に引っ越させました。分別って大事。でもそれなら言葉を削除するか変えた方がよかったのでは? 嗚呼、つまり面倒臭かっ(略) 以下大切なネタバレなので出来れば最終巻読了後の方に見て頂きたい点。 ※ ・僕を見ての台詞の解釈 ネットを徘徊する内主だった三パターンがあるように思え、そのどれもに一理あるのでわからなくなってきました。他にもあるやも知れませんが、大体この三つに集約するかと思われる。 因みに我輩と訳されているのがお笑いという意見も聞きましたが、そこは別にそれでもいいかなとか。別に、だから最後の僕が引立つんじゃないかなんて日本語遊びの観点からのみではなく、まぁ、そこまで悪くないんじゃないかって。昨日の彼是のようには気にならなかったので。 で、その三パターン。
1.最期に僕を見て、というリリーへの、或いはリリーを重ねた願いを叶えて欲しい。 2.この死に様を篤と焼きつけろ、という先生っぷり。 3.(そして)真実の僕と共に使命を知るのだ……、という後半への導き。
朦朧の懇願か理性ありかによるそうですが、個人的には初見で1だと思っていました。リリーと同じ緑色の瞳に見守られながら逝きたかったのではないのかなと。 しかし2の男前っぷりも中々です。まぁ、だとしたら僕になるのがやや不自然ですが、そこはほら、ですから原文にはない特権のようなところなので。 3も、嗚呼そうかなぁって。最愛の人の子にして憎き宿敵の子でもあるハリーに己の過去、それも大凡失敗談を見られるなんて、騎士団員にも伏せてくれと懇願した己の姿を見せるなんて、辛抱溜まりません。 例え死の間際でそれ以外に方法が無いにしても、その決断を下せるセブルスの強さが窺えます。或いはそうしなければならない事態に陥った失策を笑うべきでしょうか。 まぁでもどれもいいなと思うのでここは読者特権ミックスだったんだと思っておきます。言葉に一つの意味しか込められないなんて決まっていない。その裏を楽しむのもハリー・ポッターの楽しみの一つなら、沢山の解釈も、そして沢山の意味が詰まった言葉も、楽しみの一つです。 ※
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