
戯 言ノ源
―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰
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2008年08月22日(金) ■ |
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小宇宙を燃やせばなんだって出来るんだ。 |
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僕は魅上の可能性を見誤っていました。そんな再発見のリライト2。ちょっw 魅上おまっww あんなに出来る子だって知らなかったの。まさか丹念に削除を呟くだけでは飽き足らずワンポーズずつ決めて回っていたなんて! 全く、始めや作中でたまに根の優しさや純粋さが見えるキモイトや、始めのインパクトは何処へやらやたら可愛らしいLや、まさにキャラクターのヒットメーカーであるデスノートですが、ごめん魅上はノーマークだったんだって! おれの目は節穴だったよ! まぁそんな戯れ言は扨措き(うわ)、たまには月の擁護に回っていようかと思います。いえ、特にニアメロ編の月はあんまりお粗末だという意見が散見し、また正直自分もそう思わざるを得ないところはあるんですが、ところがどっこい一つの見方に定まるのもすきだけれど大抵は逃げ出してしまうこの根性ですから、何ゆえそんな風に取れてしまうのかという検証を。あ、検証たってただ独論しているだけですがねww
先ず、正直月のパワーダウンは否めません。事実は認めてからが大事。じゃあ何故そうなってしまったか、という話になるのですが、Lという張り合いが無くなって限界が狭まっているのかな、と。矢張り切磋琢磨する相手がいてこそ己や力とは磨かれるものですから、手緩い日本支部で腐らされてしまったのだろうと。 それから、ニアの実力がいまいち、個人的には杳として知れないが為に、対し敗北した月が即ち弱者であると見做してしまいますが、果たしてどれ程の実力だったのか。因みにこの言い方は、ニアが圧倒的過ぎて弄ばれているという意味でも、ニアが弱いが故にそれに負けた月は尚弱く、でもいいと思っての配慮。 しかしながら先ず確かに事実としてあるものから考えようと生き残った男の子(話違いw)は言っていましたからその点からいくと取り敢えず、単独ではLを越えられないと自認しているのでそうなんでしょう。勿論過小/過大評価は人間社会のつきものですが、そこはほら、それこそLの後継者たる者なんだから計り違えはしないだろうし、謙遜も以ての外でしょう。 物語に積極的に関わり始めたのが(つまり我々の目にNとして登場したのは)Lが死んでから数年後と設定されています。 勿論当時リアルタイムで接する者だからこそ得られる情報というものがありますが、多くの場合事後にこそ証拠や残っていたりもするものじゃないでしょうか。尤も天才月はそのような手抜かりしなかったでしょうし、Lとてもそんな事をしていたとは思いませんが、例えばLが残したキラの情報で以て捜査を始めるアドバンテージの可能性だってありはした訳です。 要するに何が言いたいかというと、そうした有利に事を運べる状態を(あるか否かすら多分ですが)使わずに、Lと同じ条件で一から捜査を始めたであろうニアは、数ヶ月(もう詳しくは忘れましたが)で突き止めたLに比べて、年単位が掛かっている訳です。それは歴然とした差じゃなかろうか。 そして個人的には、優秀な単独キラに見張られていたニア達よりも、一部優秀を含めた凡人複数に見張られていた月のが、監視に手を焼いた点数は高かったんじゃないかと。 若しも、などは物語、取り分け推理ものに措いて不必要というかそれを許したら全ての事象が逆転可能になってしまうまさに無敵技ですからそんな無体な事は致しませんが、それでもほんの僅かな緩み(メロが行動しないでも魅上がホンモノを出さないでもリュークが味方するでもなんでもいいですが)で殆ど月の勝利が確定、乃至逆転出来たのだと思うと、矢張りそれなりに月君は努力したんじゃないかなぁと。勿論これはニアの勝利についても全く同様のお話ですが。
うん、やっぱりデスノート中最も潜在能力を発揮したのは魅上んだよ!!(なんだその駄目な結論) あ、でも死という制裁を受けたのだとしても、殺人を悔いる事無く終わるのはどうなんだろうとかちょっと思う。如何にも偽善者なもの言いですし、月がそんな人間だったらそもそもデスノートは広がらないですし、狂った人間すきですよ? ピカレスク万歳! ですが、なんだ、正義側の死の多さの割に、悪に走るってやっぱ駄目だなと思える程の厭味がないですね。天下のジャンプや金曜ロードショーにそのままでいいのかな、とか。 道徳とか説くのこっ恥ずかしいしそれだけの偉さを持ってもいないけど、やっぱ訓戒やプラスの意味での成長を含めなくちゃ作品や物語って、いけないんだと思う。 尤もデスノートを使った者達に綺麗で美しい終わりが与えられた訳ではありませんがね。某氏は、罪を犯した者が清算の機会なく美しきラストを与えられる事で善き者として捉えられるのがこわいといったような事を仰られていて、ちょっと頷く。 様式美はいいが、倫理と相談しないとな。
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