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―― 連ねた意味も、持てない小鳥。
氷室火 生来
回帰

2008年08月31日(日)
そして、此処まで、おいで。


役に立ちたいって、判る。活躍したいという功名心も多少なら。
ならず者達を見ていると辟易して、それとは違うって認識して貰いたい。こんなに愛してるって、こんなに力になれるって、仲間だって、見て貰いたい。
でも、かかる責任を全て受け止めきれるか。時にあまりに幼い言動を宥めなければいけなかったり、逆恨みに曝されたり、面倒ごとに手を焼いたり、しなければならないのに。
いい事だけじゃない。仲間意識が保たれたり、頼られたり、するだけじゃない。そんな、いい事ばかりじゃない。失敗もするし、迷惑もかけるし、寧ろ能の無さを露呈するかも。
そういう事、考えてきちんと発言しているんだろうか。
少なくとも、それらを思えば一度だって、どんな形だって、責任を持つ場所にいたくないと、思う自分は極端だけれど。それはただの責任逃れに過ぎないんだけど。
すかれたいって、気持ちなら判る。だいすきだって、認めて貰いたい。他の誰にも引けを取らないって、そんな比べる程競争心はないけれど。
役に立ちたい。盛り上がったり、楽しい事の一助になりたい。加わって、一緒に笑ったりしたい。協力する仲間とまで烏滸がましい事は言わないけれど、親しい友や近しいファンにはなりたいと、結局、どんな事だってそこへ帰結するんだ。
でも何かをするという事は、その為に、そのせいで、その代わり、別の何かもどうにかなるという事だ。見えないところで誰かが傷ついたり、知らない誰かが不幸になったりするんだ。必ずしもじゃない。だけど、そんな可能性もあると。
思ったらもう、こわくて何処にも動けなくなるよ。だからそんな事考えないで、きっと喜ばれる未来だけを望むんだ。
それは、ただの盲目主義さ。


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