愛より淡く
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2002年05月08日(水) |
ドキュメント 母子の長い一日 その2 人間不信 |
「あ、父ちゃん、帰ってきた」
二男がリビングのサッシの外を見て叫んだ。車から出てくる夫が見えた。
青白い顔をしてヒゲ面で魂の抜けがらのようになっていた。Yシャツもくたびれてよれよれだった。
声もかけづらい雰囲気だった。
夫は、とにかく眠らせてくれとだけ言って、2階の自分の部屋にこもってしまった。様子を見に行くと、今はひとりになりたい。誰とも口をききたくない。悪いけどあっちへいってくれと言われてしまった。
完全な人間不信状態に陥っていた。
(かなりの長い時間が経過する)
で、落ち着いてからいろいろ事情を聞いた。
これまでの部長との確執の数々のようなものだ。
夫は以前違う部署で仕事をしていた。でも部長の下で働いていた人が別の部署に強制移動させられ(要するに部長に追い出された)その後任として夫が選ばれてしまったのだ。これが不幸の始まりだったようだ。ここの部署に配属されたのは夫で7人目だった。それまでの6人は、体を壊したり、ノイローゼになったり、切れてしまってやめたり、強制移動になったり、まあいろいろな理由で、要するにつとまらなかったのだった。
夫が会社に関することを書き綴ったノートも読ませてもらった。
専門的なことはよくわからなかったけど、ずいぶんと過酷な状況で働いていたことだけはわかった。自分の仕事に加え、リストラされてしまった社員2人分の仕事も押しつけられてしまっていたようだ。まあそれは、やむをえないことなのかもしれないけれど。限界というものがありますものね。キャパシティがオーバーしてしまったということでしょうか。
そんな感じで沈んでいます。またまた冴えない内容になってしまって申し訳ないです。たぶんこれからは、こういう冴えない内容しか書けなくなってしまう可能性が大きいと思います。 ありのままを綴れば綴るほど、暗く重苦しいものになってゆくと思います。それがちょっとつらいです。
最初の日記のテーマから大幅にはずれてしまってきていますしね。
それでももしよろしければのぞいてください。
今日のところはこのへんで。
ありがとうございましたゥ
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